NBAレブロン・ジェームズ、ホワイトハウス訪問を拒否「トランプに会いたい奴なんていない」

クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズ(Photo by Andrew D. Bernstein/NBAE via Getty Images)

NBAファイナルでゴールデンステート・ウォリアーズと優勝を争うクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは、どちらのチームが勝利しようとも、ホワイトハウスに出向く選手はいないと語った。「どっちが勝とうが、トランプに会いに行くやつなんていない」

ESPNによると、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは、ゴールデンステート・ウォリアーズとのNBAファイナルの結果がどうなろうとも、ドナルド・トランプからのホワイトハウスへの招待に応じる選手はいないと語った。

「どっちのチームが勝っても、奴に会いに行く選手なんていない」ジャームズは記者会見の場でそう語った。「うちのチームもウォリアーズも、その点では一致してるはずさ」

スーパーボウルを制したフィラデルフィア・イーグルスのホワイトハウス訪問をトランプが拒否したことを受け、ジェームズはそうコメントした。選手の大半が招待を辞退したことに激怒したトランプは、イベントの中止を決定したと言われている。過去にも警察による暴力を非難したNFLの選手たちと衝突しているトランプは、イーグルスの選手たちが国歌斉唱の際に膝をついていたと非難したが、実際には同チームの選手は全員起立していた。

「やつがホワイトハウスにいる間は、こういうやり取りが絶えないだろうね」ジェームズはトランプについてそう語っている。「トランプはアメリカ国民の代弁者なんかじゃない。その行動や発言からは、やつが国民の幸福を願っているとは到底思えない。イーグルスの件を知った時は、やっぱりなって感じだったよ」

またジェームズは、今回のイーグルスの件に限らず、快挙を成し遂げたアスリートたちがトランプとの対面を拒否することが、祝賀ムードに水を差すようなことがあってはならないと語った。「スーパーボウルやスタンリーカップ、ワールドシリーズ、NBAファイナル、あるいはナショナル・チャンピオンシップでも、頂点に立つのは並大抵のことじゃない。ホワイトハウスへの招待なんて、ほんの些細なオマケに過ぎないんだ。やつがあの椅子に座っている間は、その意味が余計に軽視されてしまうだろうけどね」

ゴールデンステート・ウォリアーズのスティーブン・カリーもまた、チームが勝利を収めたとしても、選手の誰一人としてホワイトハウスに出向くつもりはないと語っている(彼らは昨年のファイナルで勝利した際に、トランプではなくワシントンDCの地元の子供たちと対面している)。またカリーは、イーグルスの選手たちがホワイトハウス訪問を辞退した真の理由が世間に伝わることを願っていると話した。

「昨年のスーパーボウルにも出てた、イーグルスのワイドレシーバーは知り合いなんだ。チームがフォーカスすべきことについて、彼はチームメイトたちの前で力説したって言ってた。国歌斉唱のこととかトランプの方針とか、NFLで戦う選手たちはそんなことに惑わされるべきじゃないって」カリーはそう話す。「素晴らしいよね。確固たる意見を持って、それを仲間たちと共有することは大切だと思う。周囲の雑音に惑わされないためには、何が正しいかを自分自身で見極めなきゃいけないんだ」

ウォリアーズのガードを務めるカリーは昨年、ホワイトハウスに出向くつもりはないと発言したことで、トランプから名指しで非難された。彼のホワイトハウスへの招待を撤回するというトランプのツイートに対し、ジェームズはこうリプライしていた。「バカな野郎だな、@StephenCurry30はとっくの昔にボイコットを表明してるんだから、招待すること自体が無意味なんだよ。ホワイトハウス訪問は名誉なことだった、お前が来るまではな!」

Translated by Masaaki Yoshida

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