カニエ・ウェスト、新作『Ye』と自身の躁うつ病を語る

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カニエ・ウェストが新作『Ye』と自身のメンタルヘルスについてインタビューで語った。「宇宙が俺に送ってくるエネルギーを入れる入れ物が欲しかった」

カニエ・ウェストが新作『Ye』と自身のメンタルヘルス、アルバムタイトルの意味について、米ワイオーミングでのスター勢ぞろいの視聴パーティーの最中に行われたインタビューで語った。

「宇宙が俺に送ってくるエネルギーを収める入れ物が欲しかった」と『Ye』についてBig Boy TVに説明した。

「たぶん、大衆の意見に反する考えを公表したことが始まりで、俺は自分の声を見つけることができたんだ。毎朝コンソールの前に立って自問していた、『この楽曲で満足できるのか? この曲は後で聞き返したい曲か? この曲を聞くと泣けてくるか?』っていうふうにね」

カニエ・ウェストはTMZに話して物議をかもした“奴隷は選択”発言のあと、アルバムを徹底的に見直したと言う。「腰を据えて歌詞をとことんまで絞り込んでいった。トップニュースになってしまったから、何を言っても問題になるわけだ。だから微妙なテーマや言葉が入っている小節は取り除いたよ」とウエスト。

また、アルバムタイトルについてウェストはこう説明する。「聖書に一番出てくる単語が『Ye』だと思うんだ。聖書でこれは『あなた(You)』という意味だよね。つまり、俺は“あなた”で、俺は“俺たち”で、すべてが“俺たち”ってことなのさ。つまり、たった一人のカニエが“Ye”になる。この“Ye”には俺たちの良い部分も、悪い部分も、混乱した部分も、なにもかもすべてが映し出されるってことだ。このアルバムは俺たちの本質を映し出したものだよ」と。

ワイオーミングでのレコーディング・セッションで出来上がったアルバムはすべて7曲収録にするというウェストの決断が『Ye』やプシャ・Tの『Daytona』に採用されているのだが、ウェストは数字の7を「神の数字」と呼ぶ。「マイケル・ジャクソンのアーカイヴを掘り起こしてみたら、『7-7-7』と書いてあるジャケットを何枚も着ていた。それが俺には完璧に思えたのさ」と、ウエストが述べた。

同じインタビュー内で自身のメンタルヘルスについても少しだけ話しをしている。彼は40歳にして双極性障害(躁うつ病)と診断されたと言う。「俺はラッキーだし、かなりの特権を持っていると思う。カニエ・ウェストじゃない人間がメンタルに問題を抱えても、スタジオに入って、アルバムを作って、何があっても大丈夫だって思えるチャンスがゼロってことだから。まあ、それまで一度も精神の問題なんて指摘されたことがなかったけど、39歳の頃に問題ありって言われてね。だからアルバムで『それは障害じゃない、スーパーパワーだ』って言っているのさ」と語った。

Translated by Miki Nakayama

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