物議を醸している「This is America」のMV、チャイルディッシュ・ガンビーノ本人は「ネットは見てない」

チャイルディッシュ・ガンビーノという名は、俳優/コメディアンのドナルド・グローヴァーが、ラッパー/シンガーとして活動する際に使うステージ・ネーム(Photo by Debby Wong / Shutterstock.com)

公開一週間たらずでミュージック・ビデオの視聴回数が1億回に迫る、チャイルディッシュ・ガンビーノの新曲「This is America」。このMVが公開されるやいなや、ビデオの解説記事やエッセイがインターネット上に洪水のように溢れ出した。その内容は、アメリカの銃暴力や人種差別に対する批判と分析するものがほとんどである。しかし本人は、それらについて意図的に見ないようにしているという。

チャイルディッシュ・ガンビーノという名は、俳優/コメディアンのドナルド・グローヴァーが、ラッパー/シンガーとして活動する際に使うステージ・ネーム。映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年6月29日日本公開)でランド役を演じるグローヴァーは、米国現地時間5月10日『ジミー・キンメル・ライブ』に出演し、映画の話とともに「This is America」についてもコメントした。



グローヴァーは正気を保つためにネットのコメントを意図的に見ないようにしているとキンメルに教えた。「友達が分析記事を2本くらい送ってくれたけど、先週のサタデー・ナイト・ライブの司会をやる前からインターネットにアクセスしていない」と語り、「嫌な気分になるからね。僕は本当に繊細だからさ……ネガティヴなコメントを見ると書いたヤツを突き止めてしまう。で、そいつのInstagramに行って、『お前、全然スゴくないじゃん。お前の彼女も全然可愛くないし』みたいに書き込んじゃうんだよ」と続けた。



キンメルとのトークの最中、グローヴァーは近々全米で公開予定のスター・ウォーズ・シリーズのスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でランド・カルリジアン役を演じたことが、自分にとってどれだけ重要なことなのかを説明した。「自分のエージェントに『彼らがハン・ソロの映画を作ることになったら、ランドが絶対に登場するはずだし、僕がランドをやりたい』って言っていたんだ」とグローヴァー。「エージェントは『勝算は低いと思う』と言っていたし、それはそれで貴重な意見だったけど、僕は『絶対に勝ち取ってやる』って思っていたから奮起したよ。本当にランドをやりたかった。だって子どもの頃に遊んだ最初のオモチャがランドで、大好きなキャラクターだったから」と語った。

グローヴァーは、スター・ウォーズの大ファンである彼の父親も息子がランド役をやることに興奮して、砂漠のシーンのクルーとして参加したと語った。「砂漠の島の上に立てられた都市があって……マジで、丸々一つの都市が島の上に立っているんだよ」と驚きを隠せない様子で言い、「みんなでその都市を歩き回って過ごしたね。チューバッカは携帯で誰かと話していたけど」と、そのときの様子を述べた。



また、ロサンゼルスで開かれたスティーヴィー・ワンダーの誕生パーティーに出席したときに、ワンダーと一緒に「迷信(原題:Superstition)」を一緒に歌ったことも話した。「彼の大ファンで、彼が作った音楽がとにかく大好きなんだ。それに彼のテイストは最高だと思う。ものすごく楽しい曲だけど、同時にかなりダークな側面もあるからね」と説明した。



Translated by Miki Nakayama

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