『LOUD』創刊者TOMO HIRATAが語る、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの20年

1994年から2011年まで発行されていたクラブ系音楽専門誌『LOUD』(Photo by Yoko Yamashita)


アメリカではEDMが入ってくるまで、テクノ、ハウス、それこそアンダーワールドやケミカルまで一緒くたに「エレクトロニカ」と呼ばれていて。当時下火になってしまったヨーロッパのダンス・ミュージック界隈の人たちからすると、そんなアメリカのマーケットに魅力を感じていた。で、アメリカはヒップホップやR&Bに代わる大きな売り物が欲しかった。両者の利害関係が一致して、言ってみればユーロピアン・ダンス・ミュージック・インヴェイジョンみたいなことが、2000年代後半のアメリカで行われたのかなと。

今やチャート上位の常連でもあるチェインスモーカーズのようにEDMとPOPが完全にクロスオーバーした今、EDMブーム自体は一段落していて、ただマシュメロやイレニアムのようなアメリカのベースミュージック系は勢いがありますね。そんなアメリカ勢に対して、今年のグラミー賞にノミネートされたキャメルファットっていうイギリス人の「Cola」っていう曲は正統派のハウス・ミュージックという感じで、ヨーロッパ勢は原点に立ち返ろうとしているように見えます。

今後はアンダーグラウンドが復活してくると思うんです。まったくお金にならないし、本当に好きな人しかいないエリアなんですが、そこから新しい音楽が生まれてくる気がします。

Rolling Stone Japanvol.02に掲載された、TOMO HIRATAがインタビュアーとなったm-flo20周年インタビュー記事は、こちら



TOMO HIRATA
『LOUD』創刊の一方、DJ TOMOとしては、1000人超の動員を誇っていた伝説のクラブ・パーティ「Club VENUS」、「X-TRA」のレジデントDJとして、またアンダーワールド、ケミカル・ブラザーズ、ファットボーイ・スリムらの初来日時の共演DJとして活躍。「RAINBOW 2000」「Electraglide」といった大型イベントへの出演を果たし、ブレイクビーツからハウス、トランス、EDMまで、幅広いジャンルのコンピレーションでDJミックスを15枚手がけており、ミックス・プロフェッショナルとしての信頼も厚い。現在は、ハウス、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの日本におけるパイオニアとして、Futuregroove FM(http://www.futuregroovefm.com/)で毎週土曜日に『Taiko Radio』をホストしている他、2017年にはENGMNT名義でHardwellのRevealed Recordingsから日本人初のシングルをリリース、2018年にはSunscreen Film Festivalに選出されたショートフィルム『Bullying and Behavior』に新曲を提供するなど、その活動の幅を広げている。

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