ジョージ・クリントン、2019年を最後にツアーからの引退を表明

2019年5月にツアーから引退することを明らかにしたジョージ・クリントン(Photo by Scott Dudelson/Getty Images)

パーラメント=ファンカデリックを率いるジョージ・クリントン。2019年5月にツアーから引退することを明らかにした。「音楽とバンドに全てを捧げてきた。これぞリアルなPファンクのレガシーだ。俺が退いても永遠にファンクし続けるだろう」とPファンクのレジェンドは語った。

4月27日、パーラメント=ファンカデリックの中心的存在であるジョージ・クリントンは、2019年5月を最後にツアーから引退することを発表した。

「だいぶ前からこの時は迫ってきていた。ここ数年、俺のステージに足を運んでくれた人たちは気づいたと思うが、俺はだんだんフロントに出なくなってきている」と声明の中でクリントンは語った。

ビルボード誌の記事によると、クリントンは最近、心臓ペースメーカーの埋め込み手術を受けたが、これがツアー引退を表明する直接のきっかけではないという。ここ数か月の間に、エルトン・ジョン、ポール・サイモン、オジー・オズボーン、レイナード・スキナードと、立て続けに音楽界のレジェンドたちがツアーからの引退を表明しているが、クリントンもそのひとりに加わることになった。

クリントンはツアーからの引退を表明したものの、Pファンク名義での活動は彼抜きで続けられるようだ。「正直言って、俺だけの人生じゃなかった」とクリントンは言う。「音楽とバンドに全てを捧げてきた。これぞリアルなPファンクのレガシーだ。俺が退いても永遠にファンクし続けるだろう」

クリントン率いるパーラメント=ファンカデリックは、2018年の年内に北米ツアーの残りと、ヨーロッパや日本を含む50以上のコンサートがスケジュールされている。さらにパーラメントは、約40年ぶりとなるアルバム『Medicaid Fraud Dog』のリリースが計画され、それに先駆けて2018年1月にはシングル『I’m Gon Make U Sick O’Me』がリリースされている。

2018年初頭に行われたローリングストーン誌とのインタヴューでクリントンは、「パーラメント=ファンカデリックのツアーは俺の死後も続くだろう」と語っている。「既に俺のホログラムを、バンドのメンバーたち全員と製作済みなんだ」とクリントンは語る。「バンドは、ラスベガスやどこかでのパフォーマンスでそれを使えるだろう。俺は自分の家族に何かを遺してやりたかったんだ」。

Translated by Smokva Tokyo

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