WACK渡辺淳之介はなぜアパレルブランドを立ち上げ、実店舗をオープンさせたのか?

自身のアパレルブランド「NEGLECT ADULT PATiENTS」のブランドショップ「MULTiPLE MANiACS」にて(Photo by Motomi Mizoguchi)



「道玄坂は僕の雰囲気に合ってる」

ー(笑)ローリングストーンのUS版でも記事になってたのですが、アメリカではブランド化された高価な衣類から人目を引くポップアップ・ストアまで、アーティストの物販ビジネスが盛んになってます。

渡辺:日本だとアーティストが手がけるアパレルブランドって、正直ダサいと言われることの方が多いと思うんですね。でも、エイサップ(・ロッキー)のVLONE、カニエ・ウェストのYeezy、ファレル・ウィリアムスのBILLIONAIRE BOYS CLUB、海外のアーティストのブランドはどれもカッコいいですし、ビジネス的にもしっかり考えて作られている。僕が目指したいのは、そういうところですね。ただ、自分のことを客観的に見ると「アイドル手がけてた奴がブランドやってるなんてダサくねぇ?」ってなるけど(笑)、そう思わせないものを作って発信していくしかない。

例えば、僕がBiSHのアイナ・ジ・エンドをモデルに起用してブランドのビジュアルを作ったら意味ないわけです。アイドルやアーティストを売って仕事してきたんだから、自分がそれをやるのは自然なことかもしれないけど、洋服好きの目から見たら間違いなくそれはダサいと思う。だから、アーティストのことは知らないけどブランドのことは知ってるっていう人が多い状況を作りたいです。

ーオープン初日のお店の様子はどんな感じだったんですか?

渡辺:下馬評というか世間の反応を見ていても売れる気配がほとんどなかったのに、かなりの売上額をオープン時に叩き出したんですよ。開店前の行列とかもなかったから、それにはビックリして。WACKのグッズも併売したんですが、そっちはほぼ買われなかったので、ブランドの方も気にしてくれてるんだと思って、本当に感謝しかないです。

お店の場所柄、入りにくいかもしれないと思ってたんですけど、若い女の子もたくさん来てくれて。むしろ、おじさん世代は少なかったです。でも、女の子の方が買い物に関してはシビアなので、何回も試着して買わないで帰ったり、これは大変だなと思いました(笑)。WACKの普段の物販だったら好きなアーティストのグッズってことで試着しないで買ってくれるけど、それとはまったく違う。自分に似合うかどうかってことと、サイズ感が大切。だからTシャツを買いに来たのに、こっちの方が似合うからといってパーカーを買ってくれる人もいました。














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ーロゴのグラフィックも特徴的ですが、今後変わっていくんでしょうか?

渡辺:そうですね。昔っぽいモチーフになっていくとは思います。1980〜90年代回帰という状況がまだ続いていますし、そのへんは僕の得意分野でもあるので、今のうちにいろいろと出したいなと。

ー移転したとはいえ、WACKは会社設立時から道玄坂に事務所を構えています。今回の店舗も同じく道玄坂ですね。

渡辺:昔のようにもう一度裏原を盛り上げようというよりは、裏原と並んで当時よく遊んでいた街の一つが渋谷で、道玄坂にはおいしい飯屋もあるし、いかがわしいお店もあるし、ラブホもある。今の自分の事務所も道玄坂にありますし、そういう意味で僕の雰囲気に合ってるかなと。お店に足を運んでくれた人たちには「どこにあるのか分からなくて怖かった」って、よく言われます(笑)。道玄坂ってライブハウスやクラブもあって、円山町含め音楽の場所なんですよ。でも洋服屋はほとんどない。このへんのお店は入れ替わりが激しいので、物件探せばたくさんあると思うんですよね。だからここで僕がうまくやれば“道玄坂系”っていう言葉ができて、わけわからないショップがたくさんできるかもしれない(笑)。

NEGLECT ADULT PATiENTS
https://www.neglectadultpatients.com/

MULTiPLE MANiACS
東京都渋谷区道玄坂2-20-9道玄坂柳光ビルB1
営業/14:00〜20:00
月曜定休
http://www.multiple-maniacs.com/

WACK オフィシャルHP
http://www.wack.jp/

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