WACK渡辺淳之介はなぜアパレルブランドを立ち上げ、実店舗をオープンさせたのか?

自身のアパレルブランド「NEGLECT ADULT PATiENTS」のブランドショップ「MULTiPLE MANiACS」にて(Photo by Motomi Mizoguchi)



「洋服は一度作ってしまえば裏切らないから、その点はラクです(笑)」

ーNEGLECT ADULT PATiENTSという名前の由来は?

渡辺:ネグレクトっていうと「子どもに対する養育を親が放棄する」っていう意味での“ネグレクト”を連想する人が多いと思うんですが、子どもとは逆に大人=アダルトにして、さらに患者=ペイシェンツというワードを組み合わせました。大人嫌い!っていう部分が自分の中にあって、だから子どもの頃に感じていた親へのイライラとか、それこそ好きなようにさせてくれない学校や社会への不満とか、俺らがネグレクト(放棄)しちゃおうぜっていう願いを込めて、この名前にしたんです。まあ、パッと思い浮かんだのがそれだったので、インスピレーションは大事にと思って。

僕には家庭があって子どももいますけど、どうしてもまだ大人になりきれない部分が多くて。自分が思春期のとき、いわゆる社会に馴染めなかったときに、裏原宿の文化や音楽が拠り所になっていたから、このブランドがそういう場所にもなればいいなと思っていて、だからモデルも高校生の男の子を起用したんです。







ーどんな服を作りたいのか?という意味でのコンセプトを挙げるとしたら、何になるんでしょう?



渡辺:イメージ的にはストリートの不良ですね。あとは小学校の頃によく言われた「汚れてもいい服装」みたいな、さらっと着れるものがいいなとは思ってます。ただ、サイジングはこだわって大きめに作りつつ肩幅はタイトにして、シルエットを大きくきれいに見える感じにしました。いずれにしても、お小遣いを奮発して買えるものがいいと思っているので、まずはTシャツ、帽子、スウェットを出して、あとはパンツも作ってみたいです。

ー渡辺さんは監修というか、プロデューサー的な役割になるんですか。

渡辺:そうですね。クリエイティブ・ディレクターみたいな立ち位置です。

ー自分の事務所のグループをプロデュースして世に送り出すのとはまったく違いますよね。売り出すものがぜんぜん違う。

渡辺:新しく始めることなので右も左も分からない状況で、とりあえずファッションニュースを扱っているウェブサイトは全て門を叩いて、「何も分からないんですけど、情報掲載してもらうには何が必要ですか?」っていうところから聞いたり、そういう意味では僕にとって初めてのアイドル仕事だったBiSを始めたときと似てる感覚があります。

洋服は一度作ってしまえば裏切らないから、その点はラクですね(笑)。自分がリスクを背負って勝負するわけだから、そのぶん難しいところもありますけど。でも、BiS創始者のプー・ルイがやめるタイミングと同時期に自分はこういうことを始めて、渡辺は何を考えてるんだとか、洋服なんて絶対コケるとか、散々な言われようで(笑)。BiSを始めるときも絶対に売れねぇとかいろいろ言われてきたので、反応してくれるだけ本当にありがたいなと思います(笑)。

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