ニッキー・ミナージュ、新曲『バービー・ティングズ』『チュン・リー』を発表

Beats 1のラジオ番組に出演したニッキー・ミナージュとホストのゼイン・ロウ(Photo by courtesy of Apple)

ニッキー・ミナージュは、チェビー・ミュージック、J・レイドとの共同プロデュースした、新曲『バービー・ティングズ』と『チュン・リー』を、Beats 1のラジオ番組で世界同時公開した。

木曜の夜、ゼイン・ロウがホストを務めるBeats 1のラジオ番組に出演したニッキー・ミナージュが、新曲『バービー・ティングズ』と『チュン・リー』を同時公開した。前者はチェビー・ミュージックと、後者はJ・レイドと共に、ミナージュは両曲で共同プロデューサーとしてクレジットされている。
 
『バービー・ティングズ』では、ミナージュは乾いたパーカッションとまとわりつくようなシンセが響くスペーシーなトラックに合わせて、アグレッシヴなラップを披露している。冒頭のヴァースで、彼女は高々と宣言してみせる。「曲をヒットさせつつ、気に入らないやつをディスる」その言葉通り、彼女は強烈なパンチラインを次々と繰り出していく。「最近のやつらは何でもパクる、ルックスも音楽も/マネする対象がなくなったら、ビッチどもは終わり/どいつもこいつも『ピンクプリント』のパクリ、私の前に跪きな」

『チュン・リー』は、やや控えめなビートにパーカッションとホーンが絡み合う好トラックだ。ここでもミナージュはチャレンジャーたちに牙を剥き、悪意と遊び心が混在したラインを披露している(「彼はニッキーに電話するのをやめられない、プリンスの曲みたく」)。ロウとのインタビューによると、ミナージュは『チュン・リー』のビートを聞いた5分後にはヴォーカルのメロディをレコーディングしており、曲は番組の前日に完成したばかりだったという。



そのインタビューで、ミナージュは来る新作について多くを語らなかったが、昨年12月から制作に着手したことを明かしている(曲の幾つかは1年半ほど前に完成しているという)。また並行して、アルバムが生まれるまでの過程を描くドキュメンタリー制作も進められているという。

『バービー・ティングズ』と『チュン・リー』は、2017年に発表した『リグレット・イン・ユア・ティアーズ』、リル・ウェインをフィーチャリングした『チェンジド・イット』、そしてドレイクとリル・ウェインが客演した『ノー・フローズ』の3曲以来、ソロとしては久々の新曲となる。また彼女は昨年、リル・ウージー・ヴァート、ケイティ・ペリー、フューチャー、ヨー・ゴッティ、ミーゴス、カーディ・B等の作品にゲスト参加している。2014年作『ザ・ピンクプリント』以降、ミナージュは自身のアルバムを発表していない。

Translated by Masaaki Yoshida

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