ブルーノ・マーズとアデル、コラボで意見が対立?

アデル「オール・アイ・マスク」でのコラボについて語ったブルーノ・マーズ(Photo by John Paul Filo/CBS via Getty Images)

11日からスタートしたブルーノ・マーズの来日公演。Rolling Stone Japanでは来日期間中、ブルーノのことをよりよく知るための記事を連続で公開。6回目はアデルの「オール・アイ・アスク」で実現したブルーノとアデルのコラボについて。

ブルーノ・マーズとアデルは、アデルの大ヒット・アルバム『25』収録の「オール・アイ・アスク」でコラボレーションを果たしている。2人は会ってすぐ意気投合し、わずか2度のセッションで曲をほぼ完成させたものの、セカンド・ヴァースの歌詞では意見が対立する場面があったという。

2人の意見が合わなかったのは、「この手を離さないで/恋人同士でいられる間だけは」という部分。当時のやり取りについて、ブルーノは2016年のローリングストーンの取材で語っている。

「あの曲はディーヴァのためのビッグなバラードだ。なのに『恋人たち』っていうフレーズはどうなの? 実際にそんな言葉を口にするやつなんていないよ。『私たち恋人同士なの』とか『彼は私の恋人』なんて誰も言わないだろ?」

しかし、アデルはかたくなにブルーノの意見を取り入れなかったという。

「『絶対ダメ。ここはこれでいいのよ』。そう言って聞かなかった。でも彼女が正しかったんだ。この曲をビッグにしているのは、誰も口にしないその言葉なんだよ。耳馴染みのない言葉だからこそ、人々の記憶に強く残るんだ。『ボーイフレンド』や『ガールフレンド』じゃなくて、『恋人たち』だったからこそ響いたんだ。時々ピアノを弾きながらあの曲を歌うんだけど、今じゃ、あの部分が一番のお気に入りさ。マジでパーフェクトだよ。カッコつけるんじゃなくて素直になること、それを俺はあの経験から学んだんだ」

「(優れた曲を生み出すのは)そりゃあもう死ぬほど大変さ」とブルーノは語っている。「どんなビートも、どんなライムも、どんなコード進行も、既に誰かが作ってしまってるからね。ライバルが星の数ほど存在する中で、ヒット曲を生み出すのは宝くじをあてるようなもんなんだよ。運を味方につけるしかないんだ」

ローリングストーンによるブルーノ・マーズの独占ロング・インタビュー全文はこちらから。
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/27294

Edited by The Sign Magazine



Translated by Masaaki Yoshida

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