絶対に見るべき4月配信予定のストリーミング作品ベスト10

4月13日配信予定の『ロスト・イン・スペース』(ローリングストーンUS版の紹介動画より)

Huluで大ヒットしたドラマの復活から『ロスト・イン・スペース』の新シリーズまで、2018年4月に配信予定の映画・テレビ番組ガイドをお届け。

2017年にエミー賞を受賞したHuluの大ヒット・ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』が帰ってくる。侍女の合言葉「彼が見ている」はもちろんのこと、今回も究極の男尊女卑が支配する地獄のディストピア社会がその姿を現す。Netflixはアダム・サンドラーとクリス・ロック共演の新作と、多額の予算を投じて製作した過去のSFヒット作品の現代版を公開する。Amazonはスパイク・リー監督の最新作を初公開。2017年の傑作と言われる同作品のオンラインでの公開を実現する。4月に見るべきストリーミング作品はこれだ。




『オール・オア・ナッシング』(4月6日、Amazon)
NFLのロサンゼルス・ラムズが直面する本拠地移転と復活劇がシェイクスピア的ドラマの様相を呈する、ファンが狂喜するドキュメンタリー・シリーズの最新作。まず舞台を南へと移してダラス・カウボーイズの2017年シーズンを振り返る。ラムズは良くも悪くもない勝敗記録でプレイオフを逃すのだが、そんな中、ラニングバックのエゼキエル・エリオットが元ガールフレンドにDVで訴えられ、チームは想定外の大騒動に巻き込まれてしまう。フットボール・チームのドタバタ劇に、あり得ないリーガル・サスペンスが組み込まれたストーリー展開だが、2017年に起きた最も奇妙なスポーツ事件の全容がここで描かれていることに注目すべきだろう。

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(4月6日、Amazon)
シェーン・ベイカーの実生活の一部分を描写したドラマに出演しているウィレム・デフォーがアカデミー受援男優賞にノミネートされても、この作品の知名度は上がらなかったようだ。この珠玉の映画は劇場公開よりも、自宅で鑑賞する方が人々の心に響くのかもしれない。少女ムーニー(子役ブルックリン・キンバリー・プリンスの演技が史上最高のレベル)は、彼女が家と呼ぶフロリダの安モーテルで近所の子どもたちと走り回っている。ムーニーの母親(ビリア・ビネイト)は家計をやりくりするために非常手段に出る。一方、モーテルの管理人(ウィレム・デフォー)は住人たちの暮らしを何とか維持するために奮闘する。子どもの目線で語られるこの成長物語は視聴者の共感を得られる作品といえる。この春、いや、春以外のどんな季節でも見たいと思う映画だ。

Translated by Miki Nakayama

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