PassCode1万字ロングインタビュー:現場で磨いた「ライブ力」へのこだわり

「ビビりながらやってるうちにだんだん踊れてきて、楽しくなってきた」南

―なるほど。

南:『ZENITH』の曲は振りがしっかりしてるから、メンバーも安心して前に出していけるというか、自分たちがやるべきことをやればいいって思えるんです。昔からやり続けてる曲はあるけど、自分たちにしっくりきてるのは『ZENITH』の曲の振付だったりするんですよ。

―ああ、それは意外ですね。

高嶋:『Locus』の曲は自分たちで考えた振りが多くて、構成もけっこうグチャグチャやったりするから、めっちゃ不安です(笑)。

―『ZENITH』の振りを覚える過程で磨かれた技術が昔の曲に反映されることはないんですか?

大上:それはあるし、去年ぐらいにダンスの先生が変わったんですけど、けっこう厳しめな方で、すごくズバズバ言ってくるんですよ(笑)。そこでもけっこう鍛えられました。

南:特に南はめっちゃダンスが苦手で、できればあんまし踊りたくないぐらいなんですけど、めっちゃ怖くて……。

大上:「なーお!」ってよく言われてる(笑)。

南:「ちゃんとやってきたぁ?」って(笑)。でも、ビビりながらやってるうちにだんだん踊れてきて、そうなったらなったで楽しくて、この一年で踊れるようになってきたのかなっていうのはありますね。

―今、昔のパフォーマンスを振り返ると甘かったところが目についたり?

南:甘いところしかないよなぁ。

大上:うん、それしかない(笑)。

南:先生に「ここってどうやって揃えるって決めたの?」って言われるぐらい決めてないところが多すぎて、そんなんでよく踊ってたなっていう(笑)。

高嶋:昔は歌でも音でもなく、“なんとなくこの辺でこの振りをする”っていうのが多かったから、最近は改めて決め直したりしてます。

―なんとなくの感覚で踊ってたんですね。

南:ただ音に合わせて踊ってるって感じで。

大上:今のKOHMEN先生の場合は、手の角度も“90度”とかめっちゃ細かく決まってるんですけど、昔は手を挙げる振りはただ“この辺”って感じで。ヤバイな(笑)。

高嶋:「ここは勢いよくしたらいい」みたいな(笑)。

―じゃあ、昔のライブ映像を見るのはけっこう恥ずかしいでしょうね。

南:できれば見たくないですね(笑)。メンバーみんなそうなんですけど、たとえ2ヶ月前のライブだとしてもその映像を外に公開するのをすごくためらうんですよ。今のほうが絶対いいっていう気持ちがあるんで。だから新木場のライブ(2016年12月28日、新木場STUDIO COASTにて行った” MISS UNLIMITED Tour 2016”ファイナル公演。YouTubeの公式アカウントではこの日のライブ映像が多く公開されている)も今となると「うーん……」ってなる部分があって。

高嶋:1週間前の映像だとしても、「昨日のほうができてんのに」って毎回思うよな。

南:うん。ちょこちょこ成長してる実感があるから、昔の映像は見るのが怖いです。


高嶋楓

―顔をそむけたくなるような?

南:むしろ笑いながら見てるよな。「ヤバいって!」って(笑)。

大上:新木場をやった当時は映像見ながらみんなで「もう最高!」とか言ってたのに、今となると「あかんなぁ」って。

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