レッド・ツェッペリン再結成を拒み続ける、ロバート・プラント語録

1985年、レッド・ツェッペリンのロバート・プラント自宅にて撮影 (Photo by Michael Putland/Getty Images)


「自分がほとんど関われない場所にまで来てしまった」(2011年)

2011年、プラントはローリングストーン誌とのロング・インタヴューに臨み、直前のモロッコへの旅から、アルバム『レイジング・サンド』に続くアリソン・クラウスとの2作目の企画が失敗に終わったことまで、さまざまなトピックについて話している。もちろん話はレッド・ツェッペリンにも及び、O2アリーナの再現に興味のない理由についても語った。

「あれは素晴らしい夜だった」と彼は言う。「準備は切迫してハードだったが、最終リハーサルは何もかもが本当に素晴らしかった。しかし俺は、自分がほとんど関われない場所にまで来てしまった。正直に言って少しいらいらするんだ。誰が気にするもんか。人々が関心を持っていることはわかっている。でも自分の視点から見るとね。間もなく俺は、通りを渡るのにも助けが必要になるだろう」

「ゴメン!」(2012年)

2012年10月、映画『祭典の日』の記者発表がニューヨーク近代美術館で行われた。2007年にO2アリーナで行ったレッド・ツェッペリンのパフォーマンスを収録した作品だった。集まった新聞・雑誌記者やラジオのレポーターたちが、プラント、ペイジ、ジョーンズ、ジェイソン・ボーナムに再結成の質問を始めると、会見は気まずい雰囲気に変わった。質問者の一人が、映画の内容を称えながらも「この映画は、“あなた方のプレイする姿を直接見たい”という人たちからの強い要望に応えられるかどうかわかりませんね」と発言した。バンドのメンバーは沈黙し、その後プラントがひと言「ゴメン!」とだけ言葉を発した。

「バンドが盛り上がった瞬間があった」とプラントは後に、O2アリーナでのコンサートを振り返った。「週に4夜も同じことができるかと言うと、それはまた別の話だ。自分たちのペースで何かができるのであれば、何かが起きるかもしれない。メディアの人間たちからのくだらない質問に即答できるようにしておいた方がいい。もちろん、俺は自分たちの成し遂げてきたことを理解している」

「俺はジュークボックスじゃない」(2014年)

レッド・ツェッペリンのデラックス・リイシュー版に合わせて行われたインタヴュー中、話題が再結成に及ぶと、プラントの堪忍袋の緒が切れた。「またその話を繰り返すのか」と彼は言った。「ツアーというのは完全に利権の塊で、大物のスタジアム・ロックのくだらない全ての本質が詰まっていた。俺たちの魂に火を点けたかもしれない騒々しい人々に囲まれていた。俺はジュークボックスじゃない!」

「イーグルスがなぜ、“あり得ない(hell freezes over)”と言ったにもかかわらず、再結成しツアーを続けているのかわかるか?」とプラントは尋ねた。「彼らが大金を手にするからではない。お金の問題ではないんだ。彼らは退屈していたからだ。俺は今、退屈していない」

「俺の時間は、喜びと努力とユーモアとパワーと完全な自己満足で満たされていなければならない」(2018年)

2018年3月に行われたエスクァイア誌とのインタヴューは、波紋を呼んだ。しかし彼の発言は、1982年以降言ってきたことと完全に首尾一貫している。彼は現在取り組んでいるセンセーショナル・スペース・シフターズとのプロジェクトのように、「新たな音楽の将来像により興味を持っていて、空虚なノスタルジアには意味を見出せない」と述べている。

「レッド・ツェッペリンのことだけを知りたいのだとしても、俺に言う必要はない」と彼は言う。「38年前、ジョン・ボーナムがこの世を去った。俺にはそれが全てさ。それだけ。それが全ての物語だ。レッド・ツェッペリンは驚異的で、一時期の楽しみを生み出した。それは、ひとつの時代を生きた3人の素晴らしいミュージシャンと1人のシンガーだった。昔の話だ。過去は、俺が今やっていることを妨げられない。大きく取り上げられるか、取り上げられないか。俺には関係ない」

「簡単なことでも、大きな成果が得られなくても、OKだ」と彼は続ける。「でもこれが70年代だったらどうだろう? もう少しビンゴ遊びに興じたり、残した時間を楽しむことを真剣に考えるだろう。俺の場合、自分の時間は、喜びと努力とユーモアとパワーと完全な自己満足で満たされていなければならない。それはレッド・ツェッペリンではない。バンドやツアーなど、今の自分がしていることが、正にそれに当てはまる」

Translation by Smokva Tokyo

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