ゴルフコースで出会った2人のカナダ人がフレデリックの人気曲をカバーするまで

USS:写真左からアシュリー・ブーツホルツ(Vo, Gt)、ジェイソン“ヒューマン・ケバブ”パーソンズ(Turntable)

カナダ発の2人組、USS(ユー・エス・エス)の「ODDLOOP(オドループ)」が本日から配信スタート。フレデリックの「オドループ」を日本語のままカバーした和洋折衷ナンバーだが、いまだ謎が多い当人たちにその活動のバックグランドを聞いた。

ヒップホップ仕込みのエレクトロビートと、グランジを通過したエッジーかつポップなギター&ヴォーカルにより、地元カナダのラジオ局でミュージック・アワードにノミネートされたり、メジャーリーグ・ベースボールやゲームなどのサントラに起用されたりと、その人気を着実に浸透させてきた2人組ユニット、USS。昨年10月にはシンプル・プランの来日公演でオープニング・アクトを務め、日本でもその名が徐々に知られつつある彼らの来日公演が今年2月、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

ライヴはアシュリー・ブーツホルツ(Vo, Gt)、ジェイソン“ヒューマン・ケバブ”パーソンズ(Turntable)に、サポート・ドラマーを加えた3人編成。日本語のままカバーしたフレデリックの「オドループ」を含む、パワフルかつダイナミックなそのパフォーマンスで、初見の人も多かったであろうフロアを大いに湧かせていた。

このインタビューは、熱気冷めやらぬ翌日に行われたもの。明朗快活で人当たりの良いジェイソンと、取材中もずっとノートに何かを書きつけながら、詩的な比喩を駆使して話すアッシュリー。全くキャラクターの違う2人はどのようにして出会い、活動を続けてきたのだろうか。

─10年の活動キャリを持つUSSですが、まだ日本では知らない人も多いかと思うので、まずは結成の経緯を教えてください。

ジェイソン:僕らの出会いはゴルフコース。というのも、2人ともゴルフコースで働いていたんだ。僕は大学を卒業して働き口を見つけるため、アシュリーは大学をドロップアウトして食い扶持を見つけるためという違いはあったけどね(笑)。で、僕らが知り合ってから割とすぐ後に、アシュリーのお姉さんが結婚することになって。そこで僕に、DJをやって欲しいと頼まれたことから音楽的なつながりが始まったんだ。

─どんな音楽スタイルを目指していたんですか?

アシュリー:一言でいえば、「ドリーム・サーフ・ドラムンベース」ってとこかな(笑)。もともと僕はグランジやポップスが大好きだったんだけど、いわゆるレイヴ系、ドラムンベースやヒップホップを聴いて本格的に音楽をやりたくなった。北米のレイヴ・パーティなんかへ行くと、それこそエレクトロ系のあらゆる音楽をかけているよね? あの“ごった煮感”を、2人で再現するにはどうしたらいいのか考えた結果、ターンテーブルとギター&ヴォーカルを組み合わせるのが面白いと思ったんだ。しかも、その編成ならどこへでも機材を担いで行って、その場で演奏できるからね。

─割と戦略的にいろいろ考えた上での、今のスタイルなんですね?

ジェイソン:そうだね。USSのいいところは、2人が受けてきたそれぞれの影響を全てさらけ出して、一つの音楽にまとめていくということだと思うんだ。そうすることで、まだ誰も作ったことのないような音楽が出来ると思うしね。

アシュリー:要は、「リフレクション」と「コネクション」のバランスなんだ。リフレクションというのは自分の内面を見つめること、コネクションというのは周りとつながることなんだけど、そもそも音楽って自分の内側から出てくるものだから、まずは自分の内面を見つめることが大切だよね。で、そこで見つけたものをクラブやライブハウスなどで披露する、そうすると五感が研ぎ澄まされて、オーディエンスとのコネクションが生まれてくる。その狭間を橋渡しするような、バランスを取るような音楽が作りたいんだ。

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