チャールズ・マンソンの孫息子がカルト指導者の遺体の所有権を認められる

(Photo by John Malmin/Los Angeles Times via Getty Images)

カリフォルニア州の裁判所は、かつてのカルト指導者チャールズ・マンソンの遺体の所有権を、彼の孫息子に認める決定を下し、4か月に渡る奇怪な裁判での争いに終止符を打った。チャールズ・マンソンJr.の息子ジェイソン・フリーマンは、祖父と祖父の真の親友たちへの尊敬の念を込めて適切に手続きを進めることを約束した。

2018年3月12日カリフォルニア州の裁判所で、かつてのカルト指導者チャールズ・マンソンの遺体の所有権は彼の孫息子にあるとする決定が下された。4か月に渡り繰り広げられた、マンソンの遺体を巡る奇怪な裁判での争いに終止符が打たれた。

マンソンの遺体は、彼が死亡した2017年11月16日以降、カリフォルニア州カーン郡で冷凍保存されてきた。今回の裁判所の決定で、元総合格闘家でマンソンの孫息子であるジェイソン・フリーマンに、マンソンの遺体の所有権が認められた。フリーマンは、1993年に自殺したチャールズ・マンソンJr.の息子である。

フリーマンが最近ローリングストーン誌に語ったところによると、マンソンと最後の7年間は交流があったという。「物心がついた頃から、常に自分の祖父が誰であるかを意識していた。いつでもそれがついて回ったし、自分でもよくわかっていた。自分の生まれる前に神が用意したビッグステージに自分が乗ることになろうとは、夢にも思わなかった」

以前、「マンソンの遺体は火葬する」と述べていたフリーマンは、「私は孫息子として、祖父、そして彼の真の友人たちへの尊敬の念を適切な方法で示すために行動している。自分だけのためにやっているのではない。人生の真理を信じる人々のためなのだ。私は、自分の役割をこなしていくただの道具にすぎない。それは私や家族の人生に多くの苦難を与えてきた」と説明する。

マンソンの遺体に関しては元カルト指導者の死後、フリーマンのほか、マンソンの長年の友マイケル・チャネルズ、そしてマンソン・ファミリーのメンバーだったメアリー・ブルンナーの息子で、幼い頃にマンソンが養子にしたと言われているマイケル・ブルンナーの3組が所有権を主張していた。フリーマンは、マンソンとマイケル・ブルンナーの親子関係は断絶していたため、ブルンナーには遺体の所有権を主張する権利はない、と指摘している。一方のブルンナーは、フリーマンとマンソンとの間の生物学上のつながりを疑問視していた。

今回の裁判所の決定によりマンソンの遺体の行き先は落ち着いたものの、彼の財産処理に関しては未解決のままだ。

Translated by Smokva Tokyo

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