性的暴行疑惑の過去を持つ、元NBA選手コービー・ブライアントがオスカーを受賞

左:『Dear Basketball』でオスカーを受賞したコービー・ブライアント(Craig Sjodin via Getty Images)

オスカー受賞の15年前の2003年、元NBA選手コービー・ブライアントはコロラドのホテル従業員への性的暴行で起訴されている。当時の事件を振り返る。

去る日曜の夜にコービー・ブライアントがオスカーを受賞したことは、ソーシャルメディアを中心に大きな波紋を呼んだ。それはようやく明らかになりつつある、映画業界における女性への性的暴行の蔓延と関係している。

自身が原作とナレーションを手がけた短編アニメーション、『Dear Basletball』でオスカーを受賞した元NBAのスター選手である彼は、現在業界を震撼させている#MeToo #TimesUpムーヴメントが起きる15年前の2003年に、性的暴行容疑で起訴されている。

女性に対する性的暴行の横行という醜聞がハリウッドを席巻する中で、ブライアントが初のオスカーを受賞したことに違和感を覚えた視聴者は少なくなかった。ハーヴェイ・ウェインスタインは授賞式を通じて徹底的に糾弾され、『ザ・ディザスター・アーティスト』で監督と主演を務めたジェームズ・フランコをアカデミーは意図的に無視したが、ブライアントの過去は作品のノミネート及び受賞を妨げることにはならなかった。

当時19歳だったコロラドのホテル従業員が、ブライアントにレイプされたと主張した2003年の事件の記録を以下に掲載する。

その女性は勤務先のLodge and Spa at Cordilleraで、ブライアントにレイプされたと主張した。

彼女によると、ブライアントを部屋に案内した際に後でそこに来るように誘われ、実際にそうしたという。最初はキスだけだったがブライアントは次第に強引になっていったと、後に彼女はイーグル・カウンティの調査官に話している。彼は両手で彼女の首を掴み、椅子に向かって前屈させた後、片方の手で彼女の下着を脱がせたという。

「私は恐怖を感じ始めていて、『やめて』と数回口にしました」彼女は調査官にそう話している。なぜブライアントがそれを聞いたと断言できるのかと問われたところ、彼女はこう答えた。「私が『やめて』と言うたびに、彼が私の体を一層強く掴んだからです」

Translated by Masaaki Yoshida

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