性的暴行疑惑の過去を持つ、元NBA選手コービー・ブライアントがオスカーを受賞

左:『Dear Basketball』でオスカーを受賞したコービー・ブライアント(Craig Sjodin via Getty Images)


ブライアントは警察の取り調べに対し、セックスは合意の上であり、彼女が自分と寝たいとはっきり口にしたと主張した。

ブライアント側から裁判所に提出された記録によると、彼女は性交渉中に一度も泣かず、部屋を去る前には彼に別れのキスをしたという。また彼は警察から取り調べを受けた際に、その女性が彼に慰謝料を請求しようとしているかどうかを再三尋ねたとされている。その後調査官が女性の下着とブライアントのシャツに血痕を発見したため、事件は再調査されることになった。

ブライアントの弁護人パメラ・マッケイは、法廷でその女性の過去の性交渉歴と精神疾患に言及した上で、彼女が信用できない人物であると主張した。

またマッケイは法廷で彼女の名前を公表し、性被害者のプライバシーを守るという暗黙のルールを破った。2003年10月に行われた事前法廷審問で、マッケイはこう発言している。「(その女性の)怪我の原因は、3日間で3人の男と性交渉を持ったことだとは考えられませんか?」さらにブライアントの弁護団は、事件の15時間後にその女性が別の男性と性交渉を持っており、その後行われたDNA検査の結果は証拠として成立しないと主張した。(検察側はその主張を否定している

その裁判が世間の注目を集めたことを理由に、その女性が法廷での証言を取りやめたため、検察はブライアントに対する起訴を取り下げた。

ブライアンは名誉毀損でその女性を訴えることが予想されたが、実際には自ら和解を提案したと言われている。また彼は公の場で、妻のヴァネッサ・ブライアントに対する不貞行為を謝罪した。2人の結婚生活は現在も続いており、彼は日曜のオスカー受賞に際し、彼女に感謝を捧げた。

ブライアントの事件は人々の記憶から消えつつあるが、オスカー受賞という華々しい結果は、皮肉にも評論家たちに彼の醜悪な過去を思い出させた。

#MeToo #TimesUpムーヴメントは、ハリウッドの醜い実態を浮き彫りにしつつある。最近ではライアン・シークレスト(アカデミー授賞式レッドカーペットに出席)、ローマン・ポランスキー、ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー主演男優賞を受賞)、ケイシー・アフレック等に、セクシャルハラスメントあるいは性的暴行疑惑が発覚した。アフレックが授賞式を欠席したことで、彼がプレゼンターを務める予定だった主演女優賞の発表は、ジェニファー・ローレンスとジョディー・フォスターが務めた。

Translated by Masaaki Yoshida

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