クソアイドルと呼ばれてから3年でMステに出たBiSHの物語

『目を合わせるということ』より:後列左からモモコグミカンパニー、アイナ・ジ・エンド、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、前列左からアユニ・D、セントチヒロ・チッチ(Photo by Kenta Sotobayashi)

BiSHのモモコグミカンパニーによる初著作『目を合わせるということ』は、BiSHの初ヒストリー本でもある。BiSHは今や「楽器を持たないパンクバンド」の異名を持ち、ライブハウスからアリーナまで、単独ライブから対バン企画まで、楽器を持ったバンド顔負けの熱量とパフォーマンス力で、あらゆる場所で結果を出してきた。その積み重ねが、5月22日に開催される横浜アリーナのワンマン公演につながっていくわけだし、今月28日にリリースされる「PAiNT it BLACK」で聴かれるような音楽的充実度の高さにも反映されていくのだ。

『目を合わせるということ』では、点を線にしてきた彼女たちの歩みが、オリジナルメンバーであるモモコグミカンパニーの言葉によって紡がれていく。2015年の結成時に「クソアイドル」というキャッチコピーを付けられた彼女たちが、2017年7月には幕張メッセイベントホールでのワンマンライブを成功させ、12月には『ミュージックステーション』にも出演した。その劇的なストーリーの内側では何が起こっていたのかを知ることができる一冊であり、何もなかった「0」の彼女が「1」になるまでを描いたモモコグミカンパニーのリアルな独白でもある。

この本の担当編集として、今回は彼女にメールインタビューを敢行した。

―モモコさん、約半年間にわたる執筆おつかれさまでした。昨年末くらいから原稿の表現力がグッと上がったように感じたのですが、それは言い換えるとモモコさんが見てきたことや考えてきたことを「自分の言葉」で「人に読ませる」ということが、丁寧かつ自然にできるようになってきたんじゃないかと思いました。この半年間付き合ってきた文章を書くという行為、モモコさんにとってはどんな気づきや学びがありましたか?

モモコグミカンパニー:最初はメモ程度のものを本の原稿として文章にするのは、簡単なことではないと思いました。メモは自分だけのものですが、本は自分以外の誰かにも読まれること前提なので、その人にも私の頭の中の景色を共有できるようにすることを意識して書くようになりました。

―原稿を書くにあたって、大事にしたことはなんですか?

モモコグミカンパニー:BiSHとして活動していた中で自分が本当に書き留めておきたいと思ったことを書くことです。 本を書く目的が無かったとしても忘れたくない景色や感情をメモに書いていたと思います。

―執筆中はどういうスタイルで原稿を書いていたんですか?

モモコグミカンパニー:リアルタイムで書くことが多かったです。本を出すことに決まってからは書きたいと思ったら、その瞬間楽屋だったり、ライブから帰る電車の中だったり、そのときにしか出てこない言葉を大切にしてスマホにメモしておいて、あとから原稿に整えていきました。

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