フィフス・ハーモニー最速来日インタビュー:「女性は競争よりも団結が得意だと思う」

ハイエナジーで爆発的なエンターテインメント・ショウ

これまで地道に来日とショウを重ね、ここ日本でも着実に人気を高めてきたフィフス・ハーモニー。初の単独来日ツアーとなる初日、Zepp Osaka Baysideにどんどんオーディエンスが集まってくる。何と言っても客層が圧倒的に若い! いかにフィフス・ハーモニーがティーンに熱烈に支持されているかが伝わってくる。

ドラム、キーボード、ギターからなるバック・バンドが登場し、しばらくするとついに4人が登場! これからショウを観に行くファンもいると思うのでセットリストの詳細は控えるが、「あの」イントロが鳴り響いた瞬間にオーディエンスが爆発した、とだけ書いておこう。掴みはバッチリだ。タイトでセクシーな衣装を着た4人は、さっそく激しいダンスと情熱的な歌を披露。完全にビッグ・スターの貫録だ。ドラムとベースによる低音の音圧はかなりのものだが、4人の歌のパワーはそれを凌駕している。もちろん、オーディエンスも負けてはいない。日本の観客は大人しいとよく言われるが、フィフス・ハーモニーのファンにはまったく当てはまらない。歌い、叫び、飛び跳ね、踊りまくっている!


Photo by Kazuki Watanabe

それにしても、4人の途切れないエネルギーにはただ圧倒される。インタヴューでは「オーディエンスからパワーをもらっている」と話してくれたのが印象的だったが、ショウが進むほどに、本当に疲れるどころかどんどん勢いを増していくようだ。「アリガトウー」というキュートなMCも少し入りはするが、ほとんどノンストップで次々とハイエナジーのナンバーが畳みかけられる。途中のインターバルではバンドがケンドリック・ラマーの「Humble.」と「Loyalty.」を演奏したが、そのことからも分かるように、フィフス・ハーモニーの楽曲は最新のヒップホップやダンスホールを巧みにポップなR&Bへと落としこんだものだ。そこに彼女たちの歌とアクションが加わることで、爆発的なエンターテインメント・ショウとなるのだ。

見た目や人種の違いがあるからこそ、集まったときに力を発揮できると語っていたフィフス・ハーモニー。抜群の歌唱力をバラッドのソロで発揮するローレン。長身を生かしたダイナミックな動きでステージの華となるダイナ。得意のキレのあるダンスを終始歌いながら披露したノーマニ。そして、持ち前の明るい存在感でムードメーカーとして駆け回ったアリー。4人の個性がオーディエンスに受け止められることで、大きな一体感がそこには生まれていた。「ワーク・フロム・ホーム」の大合唱は、本当に「ひとつ」のエネルギーだった。



フィフス・ハーモニー<PSA TOUR>ジャパンツアー
2月26日(月) 大阪 Zepp Osaka Bayside (終了)
2月28日(水)・3月1日(木) 東京 豊洲PIT
3月2日(金)名古屋 Zepp Nagoya
http://udo.jp/concert/FifthHarmony

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