北原里英、リリー・フランキー、ピエール瀧インタビュー「カッコいいおじさん」のあり方

写真左からリリー・フランキー、北原里英、ピエール瀧(Photo by Yoko Yamashita)



─ありがとうございます(笑)。今回、皆さんに「カッコいいおじさんの哲学」ついてもお聞きしたくて。リリーさんと瀧さんは50代になって、「カッコいい」の定義は変わりましたか?

瀧 「カッコいい」はいろんな設定がありますよね。例えば嗜好品に詳しいとか、あるいは「動じない」みたいな心構えのことかもしれない。リリーさんは嗜好品に詳しいですよね、ウィスキーマニアなところもあるし。僕の場合は振り返ってみると、そういうの何も身についてないなと思って、ちょっとゾッとします(笑)。

リリー 今回もそうだし『凶悪』のときも、俺たちずっと撮影の合間に『どうぶつの森』をやっていたからね(笑)。若い頃は、まさか自分がオッさんになってもゲームしてるなんて、想像もしなかった。そういう意味では、何にも変わりゃしないのかもね。若い頃に憧れてた、「嗜好品を磨いてゆっくりとした時間を過ごしながら、何にも動じず……」みたいな渋いオッさん像からはもう、全然程遠い。

北原 お二人は、対照的おじさんなんです。瀧さんは5歳児みたいで……(笑)。無邪気な感じが可愛いらしいなと思いました。現場でしりとりが流行っていたのですが、最初リリーさんと「5文字しりとり」をやっていたら、瀧さんが割り込んできて「うーん、5文字ね、おちんちん!」みたいな。

瀧 そんなこと言ってたっけ?(笑)

北原:でも、そうやって場を和ませて下さっているんだなと感じていましたし、本当に癒されました。一方リリーさんは、文字通り包容力のある方で。撮影が終わると「今日もよく頑張りましたね」と労って下さるんです。その言葉に助けていただいて、つらい撮影も乗り越えられたと思うんですよね。お二人とも本当に素敵な方だったので、おじさまのことがとても好きになりましたよ(笑)。

─北原さんの中で、「カッコイイおじさん」の条件ってありますか?

北原 やっぱり、余裕があることではないですかね、精神的にも経済的にも。精神的な余裕って、経済的な余裕からくるところも若干あるじゃないですか。そこは完全には切り離せないと思います。

リリー 俺とか瀧とか、別に余裕があるわけじゃないの。やる気がないだけ。

瀧 そう。気持ちが追いついてないだけ。本当はもっとグイグイいきたいんだけど、疲れちゃうんで「ま、いっか」ってなってるの。他のキャストはみんな若くて明るい中、俺とリリーさんは隠居したお爺ちゃんみたいだったよね。お菓子モグモグ食べててさ(笑)。それが「動じない人たち」と思わせてたのかも。

─(笑)。北原さんは、今後やってみたい役はありますか?

北原 今回はかなり特殊な役柄だったのですが、これから本格的にお芝居をやっていくのであれば、普通の役ができないとダメだなと思うんです。普通の女の子、「合コンにいる女A」や「恋敵B」のような役が、しっかりとちゃんと出来るようになりたいですね。

リリー 今回は卒業発表して一発目の映画だし、このくらいぶっ飛んでてよかったかもね(笑)。

瀧 北原さんのファンもビックリだよね、「よりによって、そこに行くの?」みたいな。

北原 (笑)。でも本当に、この作品を携えて卒業できるのは本当にラッキーだと思います!


©2018『サニー/32』製作委員会

『サニー/32』
全国劇場公開中
脚本 高橋泉
出演 北原里英、ピエール瀧、門脇麦、リリー・フランキーほか
http://movie-32.jp/



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