「笑うだけではダメ」モー娘。小田さくらが考えるトップに立つために必要なこと




─昨年の武道館の工藤さんの卒業コンサートだけでなく、鞘師さん(鞘師里保:9期メンバーで2015年卒業)の最後の武道館コンサートも観たのですが、いずれも自分としては小田さんのヴォーカルと存在感が印象に残りました。感傷的なムードが漂う中、ストイックにステージに臨む姿が鮮烈で。


小田 ありがとうございます。モーニング娘。’18は小田ちゃんがいるから大丈夫!と思われたいですし、ファンの方の信頼を裏切りたくない。自分はモーニング娘。’18の核心でありたいし、全員じゃなくてもファンの方の何割かがそう思ってくれたらうれしいです。工藤さんの卒業コンサートで、MCで工藤さんと個別に挨拶するとき、最後にハグした際に耳元で「任せたよ」って言われたんです。私は工藤さんに任せてくださいって言うつもりだったんです。だから「あ、先に言われちゃった」と思って(笑)。お互い思ってることは一緒だったんだろうなぁと思うんですけど、私は「はい、大丈夫です。任せてください」と答えました。そしたら「いつでも連絡してきて」と言われて。たぶん、私の「大丈夫です」という発言にこめられたものをいろいろ感じ取って、そう言ってくれたんだと思うんですけど、あらためて優しい人だなと思いました。今は工藤さんに任されたんだから頑張ってやらなきゃ!という感じです。


モーニング娘。’18「若いんだし!」(Morning Musume。’18 [You’re Young Anyway!])(Promotion Edit)

─去年の武道館では、小田さんと並んで佐藤さん(佐藤優樹:10期)の存在感も凄かったです。この2人のパフォーマンスが、今後のモーニング娘。’18の“ライブ力”を牽引していくエンジンになると思ったんですが、小田さんは佐藤さんに対してどう思っていますか?

小田 佐藤さんは先輩なんですけど、だからといって私が一歩引いてるという見られ方はしたくなくて、今はお互いに負けないぞと思いつつ尊敬しあっている感じです。でも、佐藤さんに負けたくないって思うこと自体が悔しいから、常に負けてないと思っていたい。逆に簡単に勝ったと思わせてほしくないし、向こうもそう思ってる気がします。別に仲良しじゃなくてもいいんです。仲悪いのはイヤですけど、悔しいけどカッコいいとか、悔しいけどやっぱり歌が上手いとか、それくらいの距離感がちょうどいい。もちろん、メンバーのことは全員すごく好きなんですけどね。

─表現者にとっては素敵な関係性ですよね。お互いに高め合えるから。

小田 凄いセンスの塊なんですよ。なんでもできちゃう人だから、ちょっと覚えただけで簡単に自分のものにしてしまう。ダンスにしても、どうやったらあそこまで身体を自由に操れるんだろう、私はどれだけ練習したら彼女のレベルにまで追いつけるんだろうって。佐藤さんが天才肌なら、私は時間をかけて追いついてやろうと思います。


モーニング娘。’18「邪魔しないで Here We Go!」(Morning Musume。’18[Don’t Bother Me, Here We Go!])(Promotion Edit)

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