ブルーノ・マーズが6部門制覇、2018年グラミー賞を振り返る

主要3部門を独占したブルーノ・マーズ(Photo by Getty Images)

現地時間1月28日、NYのマディソン・スクエア・ガーデンにて、第60回グラミー賞授賞式が開催された。ブルーノ・マーズは「That’s What I Like」で最優秀楽曲、「24K Magic」で最優秀レコード、『24K Magic』で最優秀アルバムの主要3部門を独占。ノミネートされていた計6部門すべてを受賞するという快挙を成し遂げた。

ブルーノ・マーズはさらに最優秀R&Bアルバム、最優秀R&Bパフォーマンス、最優秀R&B楽曲にも輝き、今年のグラミー賞を象徴する存在となった(『24K Magic』の制作秘話を語った、マーズのロングインタヴューはこちら)。

ケンドリック・ラマーケンドリック・ラマー(Photo by Getty Images)

7部門にノミネートされていたケンドリック・ラマーは、主要部門を逃しながらも、「LOYALTY. 」で最優秀ラップ・ソング、最優秀ラップ・パフォーマンス賞、楽曲賞、「HUMBLE.」で最優秀ミュージック・ビデオ、『DAMN.』で最優秀ラップ・アルバムと計5部門を制している。

ジェイ・Zは最多8部門でノミネートされていたが、一部門も受賞はならず。最優秀新人賞は、ディズニー・アニメーション最新作「モアナと伝説の海」のエンドソング「How Far I’ll Go」やゼッドとのコラボレーションなどでも知られるアレッシア・カーラが受賞した。主要部門のノミネートから外され、物議を醸していたエド・シーランは最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンスと最優秀ポップ・ボーカル・アルバムの2部門を獲得している。

ロック勢では、バンド初のヒット曲となったポルトガル・ザ・マン「Feel It Still」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス、一昨年11月に亡くなったレナード・コーエン「You Want It Darker」が最優秀ロック・パフォーマンスを受賞しているほか、マストドン「Sultan’s Curse」が最優秀メタル・パフォーマンス、フー・ファイターズ「Run」が最優秀ロック楽曲、ザ・ウォー・オン・ドラッグス『A Deeper Understanding』が最優秀ロック・アルバム、ザ・ナショナル『Sleep Well Beast』が最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム、ザ・ローリング・ストーンズ『Blue & Lonesome』が最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム、エイミー・マン『Mental Illness』最優秀フォーク・アルバム、グレッグ・カースティンが最優秀プロデューサー(クラシック以外)にそれぞれ輝いている。

LCDサウンドシステム「Tonite」は最優秀ダンス・レコーディング、クラフトワーク『3-D The Catalogue』は最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバムを受賞。R&B系ではチャイルディッシュ・ガンビーノ「Redbone」が最優秀トラディショナル・R&Bヴォーカル・パフォーマンス、ザ・ウィークエンド『Starboy』が最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムに輝いている。カントリーでは、クリス・ステイプルトンが最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス、最優秀カントリー楽曲、最優秀カントリー・アルバムの三冠を達成。ジェイソン・イズベル&ザ・400ユニットが最優秀アメリカン・ルーツ楽曲と最優秀アメリカーナ・アルバムの二部門に輝いている(受賞者一覧はこちら)。

レディー・ガガレディー・ガガ(Photo by Getty Images)

授賞式のオープニングでは、ケンドリック・ラマーがU2やデイヴ・シャペルと一緒に「XXX」を披露。その後もレディー・ガガやP!NK、サム・スミスなどがパフォーマンスを繰り広げた。また、クリス・ステイプルトンとエミルー・ハリスはトム・ペティを追悼のために「Wildflowers」を熱演。その後、ロジックは自殺防止ライフラインの電話番号を曲名に掲げた「1-800-273-8255」を、アレッシア・カーラやカリードと一緒に歌った。


WOWOW番組情報
「第60回グラミー賞授賞式」

1月29日(月) 夜10:00 [WOWOWライブ] ※字幕版
※WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信
http://www.wowow.co.jp/mod/

リピート放送「第60回グラミー賞授賞式」
2月18日(日) 午後4:00 [WOWOWプライム] ※字幕版

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