リンキンのマイク・シノダ、チェスターの死と向き合った新曲を公開

リンキン・パークのMCマイク・シノダは3曲収録の新プロジェクトでチェスター・ベニントンの死と向き合っている(Photo by Mauricio Santana/Getty Images)

リンキン・パークのマイク・シノダが新EP『Post Traumatic』を公開した。これはシノダにとってチェスター・ベニントン他界後の衝撃や悲しみなどと向き合う作品となった。

リンキン・パークのマイク・シノダは3曲収録の新EP『Post Traumatic』を公開した。このEPプロジェクトはリンキン・パークの朋友チェスター・ベニントンの急逝後に初めてリリースされた新曲である。『Post Traumatic』はストリーム、購買の両方で入手可能。また、シノダは1曲ごとのミュージック・ビデオも制作し、同時に公開している。



声明文でシノダは次のように述べている。「この半年はジェットコースターに乗っているようだった。カオスの真っ只中で、強烈な感謝の気持ちを感じるようになった。君たちの温かい言葉や支援のメッセージに対して。君たちがいたから歩むことができた自分のキャリアに対して。創造できる誠実な機会に対して。今日、僕が作ってプロデュースした3曲を共有したいと思う。僕がこの手で撮影し、ペイントし、編集したビジュアルと共に。突き詰めると、悲しみというのはとても個人的で、公にできない体験だ。それだからこそ、これはリンキン・パークでも、フォート・マイナーでもなく、僕自身の音楽と言える。これまで目の前の道が複雑で混乱をきたすとき、それを紐解くために身を置いた場所はいつもアートだった。この道がどこに続くのか僕にはわからない。でも、その道を君たちと共有できることに感謝している」

新EPは「Place to Start」で幕を開ける。ぼんやりとした音風景で微かにR&B風のトラックは、シノダの声が「終わりは知らないけど、始まりの場所がどこか知りたい」と囁くように歌い出すと、その声に寄り添うようにシンセ・サウンドが速度を上げる。そして、曲の終わりに続くのが留守番電話のメッセージ。ベニントンの死を悼み、シノダを心配する友人たちのメッセージだ。



2曲目「Over Again」でシノダはベニントンの死を率直に歌っている。ベニントンのために行ったリンキン・パークでのトリビュート・コンサート中の心の葛藤、これから先をどうするのか考える時の不安。「俺が歩いた一歩一歩も、俺が見た一歩一歩も、程遠かった」と重いビートを刻むドラムに合わせてシノダがラップしながら続ける。「だって時々、お前がサヨナラを言うとき、ああ、お前がそう言うんだよ、繰り返し、何度も、何度も……」



『Post Traumatic』は「Watching As I Fall」で幕を閉じる。これも、雷鳴のようなパーカッションと不安定に増減を繰り返すシンセ・サウンドで奏でられた激しい曲だ。「たぶん、俺はもっとありがたく思うべきなんだろう」とシノダが辛辣な言葉を吐いて、「全部が解ける様を見ないといけなかったことを/瀬戸際に必死にしがみつくのは苦痛さ/でも無視できないことも知っている」と続ける。

ベニントンは2017年7月に自ら命を絶った。同年10月、リンキン・パークは再集結し、ベニントンを偲ぶオールスター・トリビュート・コンサートを行った。12月にはライブ・アルバム『ワン・モア・ライト・ライブ』をリリース。このアルバムには2017年にベニントンが死去する前に行ったリンキン・パークとしてのライブ音源が収録されている。


Translated by Miki Nakayama

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