ACIDMAN大木がBRAHMANを知ったきっかけ、TOSHI-LOWとの出会い大木 「SAI」はいつかまたやりたいですよね……。本当は僕らの20周年記念ってことで一発のみの開催でしたけど。あまりにも好評だし、続けて毎年ってことじゃないけど、何年かで一度でもやりたいな。
TOSHI-LOW まあ行った人は楽しかったろうね。本当、俺ら出演者もみんな楽しかったもんね。
大木 ありがとうございます。
TOSHI-LOW 打ち上げで朝5時まで大爆笑してたじゃない。
大木 俺とTOSHI-LOW、10-FEETのTAKUMA、Dragon Ashの(降谷)建志っていう並びで飲んでたよね。建志がね、ガンガントークで突っ込んでいって、TOSHI-LOWはただ笑ってお酒飲んでる。俺はそれをTHE BACK HORNのメンバーと見ながら「うわ……鬼が笑ってるよ」って。どんな失礼な質問でも、鬼が笑ってた。
TOSHI-LOW だってかわいいんだもん、建志。俺、心を許すとなんでもオッケーなの。
大木 確かに全然怒らないよね。“TOSHI-LOW=怖い”ってパブリックイメージあるけど、俺は怒られたことも凄まれたこともないし。昔は怖いとは思っていたけど(笑)、今は全然思わないな。初めてTOSHI-LOWを知ったのは、俺がインディーズの頃に、ACIDMANという名前と似たBRAHMANというバンドがいるらしいぞ、と知って。当時90年代……何年だろう、下北沢のハイラインレコードにわざわざCDを買いに行き試聴した時点で「うわあ……かっこいい!」ってなったのがきっかけ。その後、デビューして何年後かのフェスで一緒になったときに挨拶をさせてもらったんだけど、怖いかもって思いつつ覚悟を持って臨んだら、すごくいい人だった(笑)。あれはいつぐらいかなあ。
TOSHI-LOW 2005年とかじゃないかな。
大木 10年以上前だと思うけど。
TOSHI-LOW あれもほら、昔、誘ってくれたじゃん。
大木 「Cinema」ね! あれは何年だっただろう……。俺、記憶力ないんだよな、そういうの。
TOSHI-LOW 記憶力ないのに、宇宙のことは忘れないんだね。
大木 近々の記憶はできないんだけど、138億年の流れとかそういうのは分かるんだよね。日本の歴史とかは全然ダメだけど。近々の記憶だと……200万年前にネアンデルタールにホモ・ サピエンスが勝った、とかね。キリストまでがギリ。
TOSHI-LOW そうか、“B.C.(Before Christ)系”ね。
大木 (笑)そう。で、TOSHI-LOWと出会ったのが2000年代初頭で、当時自分たちが主宰していたイベント「Cinema」にオファーしたことがあって。3バンドくらい呼んでライブをやるんだけど、転換の間にショートフィルムを流し、映画館のような雰囲気を味わおう、というイベントね。
TOSHI-LOW まだやってるの? 「Cinema」は。
大木 いや、もうやってない。
TOSHI-LOW あれもまあ狂ってるよね(笑)。
大木 ねえ。映画一本流すのに何十万っていうお金がかかるので、前事務所の社長に「とんでもない経費で満員だとしても大赤字だ」って言われてやめました。4回くらい開催したけど。
TOSHI-LOW 当時オファーの内容聞いたら「ホールでやるライブです」って言われて。俺ら(BRAHMAN)ホール呼ぶ? 大丈夫かなぁって思った覚えがある。