ジミヘンの未発表カバー音源公開、当時の録音秘話も

ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を含むコンピレーション・アルバム『Both Sides of the Sky』が2018年3月にリリース

ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を含むコンピレーション・アルバム『Both Sides of the Sky』が、2018年3月にリリースされる。本作に、マディ・ウォーターズ「マニッシュ・ボーイ」のカバーを収録。

未発表だったジミ・ヘンドリックスによる、マディ・ウォーターズの「マニッシュ・ボーイ」のカバーバージョンが、BBCラジオ6で公開された。今は亡きギタリストによる有名なブルーズ曲のカヴァー音源は、1969年4月22日にニューヨークのレコード・プラント・スタジオで録音されたもの。一緒にプレイしたベーシストのビリー・コックスとドラマーのバディ・マイルズは、後にヘンドリックスとバンド・オブ・ジプシーズを結成するメンバーだ。

「マニッシュ・ボーイ」の曲の頭から1分20秒あたりでヘンドリックスは、自らが奏でるギターのメロディラインに合わせて、裏声で歌詞のないコーラスを歌い、その場の雰囲気をなごませている。この遊び心のあるアプローチは、ヘンドリックスの当時のレコーディングセッション中によく見られた、とエンジニアのエディ・クレイマーはローリングストーン誌に語っている。「彼はよく馬鹿なことをやってみせて、皆を爆笑させたものさ。彼は常に明るい雰囲気が好きだった。少し雰囲気を変えるためにそんな調子で歌ったメロディラインが、そのまま曲になっていくんだ。ジミは茶目っ気とユーモアたっぷりな人間だった」

ヘンドリックスのプレイする「マニッシュ・ボーイ」は、2018年3月9日にリリース予定のアルバム『Both Sides of the Sky』で聴くことができる。同アルバムには、スティーヴン・スティルス、ジョニー・ウィンター、ロニー・ヤングブラッドらとのコラボレーションを含む、1968年1月から1970年2月の間に録音された未発表音源やアルバムへの未収録曲が収録されている。同アルバムは、『Valleys of Neptune』(2010年)、『People, Hell and Angels』(2013年)に次ぐ3作目のコンピレーション・アルバムだ。

『Both Sides of the Sky』の共同プロデューサーであるジョン・マクダーモットによると、同アルバムは、ヘンドリックスの未発表コレクションからリリースされる最後のアルバムとなるかもしれないという。「でもジミに関しては、あちらこちらから未発表の音源テープが発見されることがよくある。そしてそのどれも素晴らしいんだ」







『ボース・サイズ・オブ・ザ・スカイ』
ジミ・ヘンドリックス

日本盤CD
仕様:初回デジパック仕様 / 解説・歌詞・対訳付 / ジョン・マクダーモットによる英文ライナー付
品番:SICP-5667
価格:2,400円(税別)
発売日:2018年3月14日発売

輸入盤国内仕様アナログLP
仕様:完全生産限定盤 / 日本オリジナル帯 / 解説・歌詞・対訳付 / ジョン・マクダーモットによる英文ライナー付
/ 180g 2LP / ナンバリング付 / Gatefold Sleeve仕様
品番:SIJP-63~64
価格:5,500円(税別)
発売日:2018年3月14日発売

収録曲(CD、輸入盤国内仕様アナログLP共に)
1. Mannish Boy(*)/ マニッシュ・ボーイ
2. Lover Man(*)/ ラヴァー・マン
3. Hear My Train A Comin’(*)/ ヒア・マイ・トレインAカミン
4. Stepping Stone(*)/ ステッピング・ストーン
5. $20 Fine(*)(+) / 20ドル・ファイン
6. Power Of Soul(^)/ パワー・オブ・ソウル
7. Jungle(*) / ジャングル
8. Things I Used to Do(#)/ シングス・アイ・ユースト・トゥ・ドゥー
9. Georgia Blues(++) / ジョージア・ブルース
10. Sweet Angel(*)/ スウィート・エンジェル
11. Woodstock(*)(+) / ウッドストック
12. Send My Love To Linda(*)/ センド・マイ・ラヴ・トゥ・リンダ
13. Cherokee Mist(*)/ チェロキー・ミスト

(*)Previously unreleased
(^)Previously unavailable extended version
(+)Featuring Stephen Stills
(#)Featuring Johnny Winter
(++)Featuring Lonnie Youngblood

Translation by Smokva Tokyo

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