エリカ・バドゥが語る、ピンク・フロイドの影響、子育て、パーティ漬けの生活

Mark Summers for Rolling Stone


ー40歳くらいの時期に荒れた生活を送っていたのはなぜですか?

私のミッドライフ・クライシスはパーティーだったの。その時期はライブも制作期間もあったし、子育てもしていたんだけど、そういったことを忘れたい時期だったの。更年期に入ってホルモンバランスが崩れた事や政治と社会状況が変わったことも原因だったと思う。息抜きが必要だった。

ーその時期にした事で一番クレイジーだった事は何ですか?

ひどすぎてここでは言えないわ。当時、ツアーバス内での私は「これはお酒?いただくわ」「これはドラッグ?OK、頂くわ」「朝まで起きてるの? わかった」っていうふうに何でも自然にやってしまっていた。逆に若いときはいつも勉強したり、コンサートをしたりといつも何か責任がある事をやっていたから、この時期は本当に楽しかったの。

ー子供の時に好きだった本はありますか?

ジュディー・ブルーメの『アー・ユー・ゼア・ゴッド?・イッツ・ミー・マーガレット』。マーガレットっていう名前の女の子の日記を集めたものなの。他の女の子の気持ちと、日記をつける事の大事さを教えてくれたわ。ペンを取って書き留めることは重要なことで、私の日記はもう70冊から80冊くらいになるわ。

ー私たちが生きる時代について、悲観的と楽観的、どちらに考えてますか?

私はいつも楽観的。今起こってることは、苦しみながら生まれ変る為のプロセスの一部だと思うの。これから何が起こるかはわからないけど、生まれ変わるまでを10とすると今は大体5くらいの段階にきていると思う。

ー物事に対してどう対処しますか?

どれだけ周りの雑音が大きくても、全ての現象の下には静寂があって、その静寂にアプローチできれば、自らを我慢強く抑制する力や他人を思いやる気持ちが生まれる。私はよくウォーキングするし、テコンドーやボクシング、ホットヨガもやるわ。サウナで呼吸法のエクササイズもするし、8歳の娘とトランポリンで遊んだり、13歳の娘とは一緒にダンスクラスに通ってる。息子とウェイトリフティングもする。健康な人たちと付き合うようにしてるの。

ーあなたにとっての人生のルールは何ですか?

感覚に身を委ねること。そうすれば欲しい物が手に入るのではなく、必要な物が手に入るの。

ーあなたはかつて飛行機の機内安全ビデオをプロデュースしたいと言っていましたが、その気持ちに変わりはありませんか?

飛行機がクラッシュするときに何をしなければいけないかなんて考えたくないの。私がビデオを作る安全ビデオはもっと現実的になるわ。「今から何をしても意味はありませんが、このマスクが下りてきたら、神にお祈りをしましょう」って感じね。面白い感じのビデオにしたいわ。ビデオの最後で「ポジティブに考えましょう」って言って後はパイロットに託すのみね。全てを受け入れることが最も大事なの。

エリカ・バドゥは自身が選曲したフェラ・クティのボックスセットが2017年12月に発売になった他、97年に発表されたデビュー・アルバムである『バドゥイズム』の豪華版の準備を進めている。




Translated by Hiroshi Takakura

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