エリック・クラプトンが語る、薬物依存、クリーム時代、ギターの未来

Photo by John Balsom/TRUNK


ー ドキュメンタリーの冒頭は、2015年に亡くなったB.B.キングへのあなたの追悼メッセージから始まります。また、声や映像で出演している多くの人たち、例えばデュアン・オールマン、クリームのジャック・ブルース、ジョージ・ハリスン、友人でクリームのローディだったベン・パーマーも皆逝ってしまいました。

それについてはあまり考えたくない。僕はできる限り生きていこうと決めた。いろいろなことに気を遣い、何か少しでも気になったらすぐに医者へ行くようにしている。

ー 健康状態はいかがですか? 先のアルバム『I Still Do』(2016年)の裏ジャケットには、フィンガーレスグローブをはめてギターを弾く姿が写っています。

プロデューサーのグリン・ジョンズとレコーディングに入った頃、頭から足先まで全身に湿疹が出て、手の皮も剥けてきていたんだ。手は絆創膏だらけでミトンをはめなければならないほど酷かった。だから結果としてスライド・ギターが多いんだ。

ー 2017年の春と秋のコンサートでは、グローブをはめていませんでした。

今、両手の具合はいいよ。完治したんだ。軟膏は塗っているけどね。もう歳なんだよ。ここ2年ぐらい調子がよいけど、今も状態がいい。

ー 病気や年齢のせいでギターがもう二度と弾けなくなる、と思ったことはありますか?

そうなっても構わない。僕は受け入れるよ。ギターをプレイするのは難しいことだから。ギターを弾く時は毎回、チューニングするところから始めるんだ。そして指先がまた硬くなるまでウォームアップして調整しなければならない。

ー でもドキュメンタリーでは、ギターがあなたの避難場所としてたびたび描かれています。

今でもよく逃げ込むよ。滅多にないことだけれど、もし家の中で何かトラブルが起きたら、ギターを持ってその場から立ち去る。そして何かゆったりとした曲を弾くよ。エクササイズだね。そうすることで揉め事に巻き込まれるのを避けられる。

ー 少年時代からそのようなことはありましたか?

自分がすぐにそうするってことは、割と早い段階から認識していた。ストレスから逃れ、安らぎを求めてその場所へよく逃げ込んでいた。

Translated by Smokva Tokyo

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