オカダ・カズチカ流、「楽しさ」を超えた「遊び」のプロレス道

愛車のフェラーリとともに立つオカダ・カズチカ(Photo = Shuya Nakano, Hair and Make-up = Raishirou Yokoyama 撮影協力:コーンズ 芝 ショールーム)


新日本プロレスが世界で評価されていることを実感している


― 11月にオーストラリアで行われたMCWへの参戦や、2017年はアメリカで『G1 SPECIAL in USA』がありましたけど、海外での新日本プロレスやオカダさんへの評価をオカダさん自身はどう感じていますか?


オカダ プロレスが盛んな国、アメリカやイギリスでもすごく盛り上がっていますし、新日本プロレスは認知されているなと思いましたね。オーストラリアにはすごく有名なプロレスラーがいるわけではなく、プロレスが盛んだとは聞いたことがなかったので、どうなるんだろうなと思っていて、前から行きたかったんですよ。新日本プロレスが知られていないなら、それはそれで面白いですし、知られていたらプロレス人気がどんなものなのか体感したかったので行きました。現地のお客さんの反応は、やっと本物のプロレスラーを見ることができたという感じでしたね。オーストラリアにもレスラーはいるんですけど、やっと世界のトップレスラーがやって来てくれた、それこそ神が来たみたいな(笑)。本当にすごい盛り上がりだったんです。オーストラリアのプロレスのレベルも分かりましたし、日本とオーストラリアの時差が2時間くらいなので、日本のファンと同じような環境で新日本プロレスワールド(インターネットの定額制公式動画サービス)をみんなが観ているんですよ。オーストラリアのプロレス熱を知って元気になりました。パワーをもらえたというか、希望じゃないですけど、試合だけでなく本当にいろいろなことを知ることができたいい遠征でした。

― アメリカでの評価はどうなんでしょうか?


オカダ アメリカでもイギリスでも、どこでもしっかりと評価されていると思いますよ。PWI(プロレスリング・イラストレーテッド)っていうアメリカのプロレス雑誌があって、毎年活躍した世界のレスラー500人を選出しているんですけど、そこで1位に選んでもらったり。それなりに評価してもらえている気がします。7月にロサンゼルスで行われた『G1 SPECIAL in USA』のときもそうでしたが、海外で試合をすると毎回“やっぱりプロレスっていいな”って思えるんですよ。パワーをもらって帰ってくるというか、疲れているはずなのに元気になって帰って来るイメージはあります。“誰だこのアジア人は”みたいな感じで見られてたらこうは思わないし、そうだとしても僕は次に来たときにもっと知らしめてやろうと思うんですけど、そういうことを抜きにしても新日本プロレスは今本当に盛り上がってると実感してます。

― 海外のファンの反応もあって、ビッグマッチの際はTwitterのトレンドワードに新日本プロレス絡みのキーワードがよく登場します。

オカダ 海外は朝のケースも多いから、みんな早起きだなって(笑)。でも実際、海外に行くとファンが多いんですよ。「そのTシャツどこで買ったの?」って聞いたら日本で買ったとか、新日本プロレスのウェブサイトで買ったとか、今度東京ドームに行くからっていう人がいたりとか、それくらい1.4東京ドームは世界中が注目しているとも言えますよね。

― 2017年の1.4のケニー戦も試合中、トレンドに入ってました。


オカダ 日本のプロ野球の優勝決定戦をアメリカの野球ファンが見るかといったら、それはあまり考えられないわけじゃないですか。プロレスってそういう意味では、すごくパワーを持っていると思いますね。だから新日本プロレスワールドの存在は本当にありがたいです。海外でもすぐに試合が見られるし、あれがなかったら僕たちが海外に行ってもそこまで知られていないと思います。

― オカダさんのファンや新日本プロレスのファンが海外に増えてきたということは、海外だとWWEの一強みたいなところがあるなかで、強力な後押しになりますね。

オカダ 同じプロレスとは言え、その2つの団体はまったくの別物だと思っています。音楽も一緒だと思うんですよね。ロックが好きっていう人もいれば、ヘヴィ・メタルが好きっていう人もいる。そういう違いでしかない。だけど結局は同じ土俵に立つライバルとして競い合って行けるんじゃないかなと。

― 分かりました。最後に1.4東京ドームに向けての意気込みをお願いします。


オカダ ビッグマッチの乗り越え方は分かっているので、いつもと変わらずに臨みたいと思います。タイトルマッチのときはルーティンがあって、前日はお風呂に浸かり、炭酸水を入れて、ピンクのパンツを履いて、当日はお昼に牛丼を食べて、決めた練習メニューをこなして、決めたサプリを飲んで、テーピングは左手から……というのがあるので。ただ、1.4は特別です。毎年1月3日にディファ有明で「大プロレス祭」があって、もう明日かぁって思いつつ、当日の会場の雰囲気を見ながら「これだよなぁ!」って感じながら試合をしています。新年の興行ですが、2017年の締めくくりという意味もあるので、いい終わり方をして、2018年はいいスタートを切りたいと思います。

※現在発売中のRolling Stone Japan vol.01ではオカダ・カズチカ選手の撮り下ろし写真多数掲載なので、そちらも要チェック!



オカダ・カズチカ

現IWGPヘビー級チャンピオン。中学卒業後、16歳のときにメキシコでデビュー。2007年に新日本プロレスに移籍。2012年1月4日東京ドームで行われた無期限海外遠征からの凱旋帰国マッチではYOSHI-HASHIに完勝を収め、同年2月12日、当時IWGPヘビー級王者だった棚橋弘至戦に勝利し、第57代IWGP王者となった。同年8月、『G1 CLIMAX』に初出場で初優勝。最年少優勝記録を更新する。16年6月19日大阪城ホール大会・IWGPヘビー級選手権試合では内藤哲也を破り、第65代IWGPヘビー級王者に。17年1月4日東京ドーム大会ではケニー・オメガと46分を超える圧倒的な試合で3度目の防衛に成功。恵まれた体格と甘いマスク、20代で数々のタイトルを総なめにしてきた揺るぎない実績で新日本プロレスで最も人気の高い選手の一人。ニックネーム“レインメーカー”とは「カネの雨を降らせる男」の意で、試合ではオリジナルのドル札が大量に舞う中をマネージャーの外道とともに入場する。






WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム
2018年1月4日(木)
東京ドーム
15:30開場 17:00試合開始
http://www.wrestlekingdom.jp/




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