オカダ・カズチカ流、「楽しさ」を超えた「遊び」のプロレス道

愛車のフェラーリとともに立つオカダ・カズチカ(Photo = Shuya Nakano, Hair and Make-up = Raishirou Yokoyama 撮影協力:コーンズ 芝 ショールーム)


プロレスラーがフェラーリに乗る理由


― しかしゲームとフェラーリって、こうしてみると対極ですよね。


オカダ どちらも父親の影響かもしれないですね。父親が車好きでフェラーリを1台持っていましたし、それは後に手放したんですけど、自分がフェラーリを持つきっかけになりました。プロ野球選手がカッコいい車で球場入りするように、僕もこの車で会場入りしてカッコいいなって子どもに思ってもらいたい、という気持ちで選んだのもあります。


― 車と一緒にいろんな現場に出かけたりすると、声をかけられることも多いのでは?

オカダ やっぱり言われますね。地方に行ってもフェラーリのことをよく聞かれるんですけど、そんなに車の知識がないので「何CCなの?」と言われても「ちょっと待ってください」みたいな(笑)。

― 見た目の部分が大きいんですね。


オカダ だから、いかにもフェラーリっていう感じの赤にしたのもあります。内装も全部決めたんですけど、普通のフェラーリでいいですって(笑)。

― フェラーリだと気持ち的にも違いますか?


オカダ 違いますね。見られ方も気持ち的にも違います。どうしてフェラーリに乗るかと言ったら、自分が好きなのもそうだし、子どもに夢を与えたいのもそうだし、あとはプロレス界の代表としてプロレスラーのすごさを伝えていかなきゃいけない。そう考えたとき、自分自身しっかりしなきゃいけないんだなって気にさせてもらえるからです。楽しさだけじゃない部分もあります。

― プロレス界を背負っていくんだという自覚が強い今だからこそ、オカダさんが乗るべくして乗ったとも言えますね。

オカダ 僕は釣りが好きでよくバス釣りに行くんですけど、さすがにフェラーリでは行けないので(笑)、釣り道具を乗せられるような車もいいなと思ったんですけど、やっぱりプロレスラーであることを考えたらフェラーリだなって思って乗ってます。

― チャンピオンがフェラーリに乗るとか、高い時計を身につけるとか、そういう分かりやすさは周囲にアピールするという点で大切だと思うのですが、オカダさんが考える王者の資質ってどういうものでしょうか?

オカダ あらゆる意味でのカッコよさだと僕は思うんです。容姿、動作、発言、すべてが人を惹きつけるものじゃないとダメな気がしていて。第三者が「この人がチャンピオンです!」と言っても、ダラダラのTシャツを着てボロボロのジーンズで、しかもサンダル履きだったりしたら誰もその人の試合に興味を持たないじゃないですか。例えば僕のことを知らない人に「彼はプロレスラーなんですよ」と紹介したら、多くの人は昔のプロレスラーのイメージとは違うねって感じると思うんです。巨漢で凶暴そうな人という昔のプロレスラーのイメージを、変えたいという気持ちが自分の中にあるんですよね。そういう意味で、カッコよさが必要なんです。

― カッコよさって意識しなくても出てくるものだったりしますよね。

オカダ 自分がチャンピオンなんだという気持ちの変化で醸し出される部分もあるのかもしれません。フェラーリを手にしたことで気持ちが引き締まって頑張ろうと思えるので、この買い物は意味あるものだったと思いますね。

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