LUNA SEA、INORANが考える「脇役の美学」とは

Rolling Stone Japan vol.01掲載/Coffee & Cigarettes 02 | INORAN(Photo = Kentaro Kambe)

音楽、文芸、映画。長年にわたって芸術の分野で表現し続ける者たち。本業も趣味も自分流のスタイルで楽しむ、そんな彼らの「大人のこだわり」にフォーカスしたRolling Stone Japan新連載。記念すべき新創刊号のゲストは、孤高のギタリスト、INORANだ。

Coffee & Cigarettes 02 | INORAN


ソロやユニットに限らず、愛器のジャズマスターとともに音楽活動を精力的に行う孤高のギタリスト、INORAN。12月にはLUNA SEAの一員として4年ぶりの新譜『LUV』を発表。そんな彼の音楽へのこだわりにフォーカスしてみた。

今回のLUNA SEAのアルバムの僕のこだわり、裏テーマは5人全員の曲がアルバムに収録されていることだったんです。「Ride the Beat, Ride the Dream」は真ちゃん(真矢の愛称)と一緒に作った曲。ライブでやると新しい扉が開く気がする。

LUNA SEAのギタリスト、INORAN。正直ミュージシャンとは思えないほどの丹精なルックス。実際、黄色い声援もあまた浴びてきた。だが、この男の魅力は当然ルックスだけではない。

音楽へのこだわりと姿勢がすごい。この場合の“すごい”は、ストイックという意味ではない。どこまでも肩の力が抜けてフラットなのだ。フラットなんて書いてしまうと、それはいかにもイージーな感じがしてしまうが、日本ロック界の頂点にいるLUNA SEAをやりながら、INORANは、ソロ、MuddyApesなどいくつもの形態で音楽活動をしている。肩の力が入って当然、むしろ肩の力を入れずに生き馬の目を抜く音楽業界をサヴァイヴするのは至難の業といえる。

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