エリック・クラプトンのドキュメンタリー映画の制作が進行中

Photo by Dave Hogan/Getty Images)

エリック・クラプトンのキャリアを網羅したドキュメンタリー映画『A Life in 12 Bars』の制作が進行している。「クラプトンの人生は悲劇や喪失、薬物乱用など波乱に満ちているが、自分の方向性を見失うことは決してなかった」と映画監督は語る。

エリック・クラプトンの波乱万丈のキャリアを描いたドキュメンタリー映画『A Life in 12 Bars』の制作が進行中である。

ヴァラエティ誌が伝えた所によると、監督にはリリー・フィニー・ザナックを起用し、映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』で製作総指揮を務めたジョン・バトセックがプロデュースする。さらに、映画『AMY エイミー』や『アイルトン・セナ〜音速の彼方へ』でエディターを担当したクリス・キングも参加している。

「この映画は、クラプトンの音楽を中心に進行する。彼のキャリアは、ブルースの伝統や創始者たちへの傾倒から始まっている」とザナックは語る。「彼は常に芸術的な理想の声を追い求め、それは終わることはない。その中で、音楽的な方向性、バンド、曲、ギター・スタイルやトーン、外見を突然変えることもあり、そのたびにファンやメディアを振り回してきた」。

映画のプロモーション映像は、ヨーロピアン・フィルム・マーケット(2017年)で初公開される。初期のパフォーマンスを収めたプライベート映像、ステージ上やオフ・ステージを捉えた映像や写真、コンサートのポスター、手書きの手紙や絵画、日記の見出しなど、これまで未公開だった貴重な資料の数々が含まれることを、プロデューサーたちは明かした。

『A Life in 12 Bars』では、3度もロックの殿堂入りし、さまざまなプロジェクトにも参加したクラプトンが、一人のブルーズブレイカーからギターの神様となるまでの軌跡を描いている。さらに、薬物乱用問題や1991年の息子の死など、クラプトンが直面した個人的な問題にも深く切り込んでいる。

「この映画は、ノスタルジックな神話が満載のメランコリックなヴィクトリー・ランと言える。いつでも音楽が中心にあり、常に将来を見続けている。彼の人生は悲劇や喪失、薬物乱用など波乱に満ちているが、それでも決して自分の方向性を見失うことはなく、彼が最も大切にする"自分の音楽"に忠実であり続けている」と、監督のザナックは言う。

本稿執筆時点、このドキュメンタリー映画の公開日などは未定である。

Translation by Smokva Tokyo

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