モービー、政治問題をテーマにした過激なミュージックビデオを公開

政治問題をテーマとした『エラプト・アンド・マター』の過激なミュージックビデオを公開したモービー・アンド・ザ・ヴォイド・パシフィック・クワイア。(Ryan Rodrick Beiler / Shutterstock)

モービーは、ドナルド・トランプの大統領就任式のタイミングで、ポストパンクバンドのザ・ヴォイド・パシフィック・クワイアと共に制作した楽曲のミュージックビデオを公開した。

ドナルド・トランプの大統領就任式を前に、『エラプト・アンド・マター』の過激なミュージックビデオを公開したモービー・アンド・ザ・ヴォイド・パシフィック・クワイア。

モービーとザ・ヴォイド・パシフィック・クワイアが公開した本ビデオには、現代社会における政治問題を象徴する場面や人物の映像が次々に登場する。そこにはドナルド・トランプ、バッシャール・アル・アサド、ボリス・ジョンソンといった世界各国の政治家の映像のほか、抗議デモの参加者たちが警察やSWATチームと衝突するシーンなどが含まれる。『エラプト・アンド・マター』は、モービー・アンド・ザ・ヴォイド・パシフィック・クワイアが昨年10月に発表したアルバム『ジーズ・システム・アー・フェイリング』に収録されている。

大統領選を前にローリングストーン誌の取材に応じたモービーは、トランプ政権に対する不信感をあらわにしていた。「彼は人間として根本的におかしいところがある。精神病患者一歩手前の社会病質者だ。彼は自らの利益だけを主張し、他者を思いやる姿勢を微塵も見せようとしない」

そういった発言にもかかわらず、モービーはトランプの大統領就任パーティでのDJ出演を打診されていた。当然のごとくそのオファーを断ったモービーは、1月20日にロサンゼルスのザ・ホテル・カフェで行われるチャリティーイベントに出演し、その売上金をDowntown Women’s Center、 the LGBT Youth Center、the Coalition for Human Immigrant Rightsにそれぞれ寄付している(彼はドナルド・トランプが確定申告書を開示するならば、就任パーティに出演してもいいとしていた)。就任式当日の21日に、モービーはシェパード・フェアリーと共に、ロサンゼルスで行われたデモ行進「ウーマンズ・マーチ」にDJとして出演した。

Translation by Masaaki Yoshida

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