メタリカのカーク・ハメット、トランプ就任スピーチを批判:「アメリカの大虐殺を許すな」

(Photo by Jeff Yeager/Metallica/Getty Images)

メタリカのカーク・ハメットは、ドナルド・トランプの酷い就任スピーチを受け、ファンに対し「民主主義を守ろう」そして「アメリカの大虐殺を許すな」とファンに呼びかけた。「闘い続けなければ、我々は自分たちに与えられた権利を失う。ぶち壊そうとしている奴から俺たちの民主主義を守ろう」と、ギタリストはツイートした。

メタリカのカーク・ハメットはドナルド・トランプの酷い大統領就任スピーチに対し、自身のTwitterを通じて「民主主義を守ろう」そして「アメリカの大虐殺を許すな」とファンに呼びかけた。

「トランプの就任スピーチと彼の掲げるアメリカ第一主義は、1930年代のドイツや、1940年代のロシアで聞いたことのあるようなスピーチだ」と、メタリカのギタリストはツイートした。

「みんな、聞いてくれ!思いやりを持って協力し、真実のために立ち上がろう。我慢していてはダメだ。嘘をつき、ありもしない恐怖を煽ったり、間違った方向へ怒りを向けさせるのを許すな。我々の感情をコントロールしやすくなるから、支配者は人々を分けようとするんだ」。

ハメットはさらに、トランプの公約や、就任スピーチの締めくくりに使った"アメリカを再び偉大な国に"というフレーズに対しても非難した。

「アメリカはこれまでずっと偉大であり続けているんだ!アメリカは地球上で最も豊かで繁栄した国のひとつだ。俺はアメリカを誇りに思っている。"アメリカが今偉大じゃない"とか"偉大さに欠ける"などと言うのは、大衆を扇動し誘導するための詭弁だ。みんな、気をつけろ!」と、ハメットはツイートした。

長いツイートの中でハメットはまた、「気候変動問題は存在しない」と主張する人々を"アース・キラー(地球を殺す者)"と呼び、"極右思想"は「白人至上主義を姑息に言い換えただけだ」とした。

ハメットは、「闘い続けなければ、我々は自分たちに与えられた権利を失ってしまう。ぶち壊そうとしている奴から俺たちの民主主義を守ろう」と締めくくった。

大統領選前の2016年10月、メタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒは、「もしもトランプが選挙に勝って大統領になるようなことがあれば、故郷のデンマークへ引っ越すことも考えている」と語っていた。

「俺は100%デンマーク国民だ。アメリカに税金を支払っているが、アメリカでは投票できない。そう。デンマークへ帰郷しようかって本気で考えることも時々あるよ。もしもトランプが大統領になって全てが悪い方向へ転がった時、俺は空港へ行って、"(デンマーク人の)俺は、出国したらアメリカへ再入国できるのか?"って聞いてみるよ」。



Translation by Smokva Tokyo

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