2パックとビギーの死、新たにスタートする犯罪ドキュメンタリーのテーマに

新たにスタートする犯罪ドキュメンタリーが描く、トゥパック・シャクールとノトーリアス・B.I.Gの死(Photo by Ron Galella/WireImage,Clarence Davis/NY Daily News Archive via Getty Images)

『People v. O.J. Simpson』のディレクターを務めたアンソニー・ヘミングウェイが監修を務める新テレビシリーズの放送が決定

ハリウッド・レポーター誌は、2パック・シャクールとノトーリアス・B.I.Gの死をテーマにした犯罪ドキュメンタリー『Unsolved』の放送が、議会の承認を経て決定したと報じた。『Unsolved』の脚本はカイル・ロング(『Suits』)が手がけ、『The People v. O.J. Simpson』でも手腕を発揮したアンソニー・ヘミングウェイが総監修を務める。

同シリーズは元ロサンゼルス市警の刑事グレッグ・カディングの証言をもとに、1996年と1997年に起きたトゥパックとビギーの殺害事件を描く。同事件の捜査に深く携わり、『The Untold Story of Biggie Smalls and Tupac Shakur Murder Investigations』を執筆したカディングは、本シリーズの脚本コンサルティングを担当している。

2パックとビギーの死の真相はいまだ解明されていないが、自主出版の著書『Murder Rap』でカディングは、ショーン・"パフィー"・コムズとシュグ・ナイトがそれぞれのケースに関与しているという証拠を掴んだと主張している。またカディングは、関与を認めたスナイパーの証言テープを含む物品証拠をロサンゼルス市警が隠蔽し、真相に迫りつつあった彼を同事件の捜査班から強制的に外したとしている。

ビギーと2パックの死は世の関心を集め、同事件を扱った本やドキュメンタリーや映画がこれまでに数多く発表されている(同時に無数の陰謀説も生まれた)。挑発的な作風で知られる映画監督のニック・ブルームフィールドは2002年に『ビギー&トゥパック』を発表し、ナショナル・ジオグラフィックは自身のドキュメンタリーシリーズ『The ’90s: The Last Great Decade?』で2パックの死を取り上げている。

両ラッパーのライフストーリーはどちらも映画化されており、2パックの伝記映画『All Eyez on Me』は2017年に公開が予定されている。2009年公開のビギーの伝記映画『ノトーリアス・B.I.G.』で主演を務めたジャマル・ウーラードは、『All Eyez on Me』でもビギー役で出演することが予定されている。


Translation by Masaaki Yoshida

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