「Ozzfest Meets Knotfest」レポート:熱狂ファンたちのコメント映像を見る

9月24日(土)と25日(日)にカリフォルニア州サンバーナディーノでヘヴィメタルフェス「Ozzfest Meets Knotfest」開催された (Photo by Kevin Winter/Getty Images)

ブラック・サバスやスレイヤーの熱狂的なファンたちが、映画『Heavy Metal Parking Lot』の精神で、結束を強めパーティを楽しんだ。

「わぁ、みんなの美しい顔を見てみろ!」9月24日(土)と25日(日)にカリフォルニア州サンバーナディーノで開催されたヘヴィメタルフェス「Ozzfest Meets Knotfest」の初日に、こうメガデスのリーダーのデイヴ・ムステインが大勢のファンを前に言い放った。各日およそ6万人のファンが集結した同フェスでは、多くのファンの楽しく価値ある時間が、会場入りする前の駐車場から始まっていた。彼らは、歌、パーティ、ヘッドバンバンギング、お酒、バーベキューを楽しみ、酔いつぶれながら充実した時間を過ごしていた。

「間違いなく、日常生活からの逃避だね」。こう会場に駆けつけたファンでミュージシャンのハーレイ・メイスが、「Ozzfest Meets Knotfest」について話してくれた。「僕たちをメタルが全てを支配する別の世界に連れて行ってくれるみたいな感じ。ここにいるファンのみんなが、同じ考えを持ってる。みんなここに、音楽のために来てるんだ。他の理由なんてない。日常生活からの逃避なんだ」

中には、最大限にクレイジーな時間を過ごそうとするファンもいた。駐車場の側の木陰で、友達でルームメイトだという5人組が、LSDをキメていると楽しそうに打ち明けてきた。「俺の左側の脳は全部悪くて、右側の脳は空っぽ。イエーイ!」また、アビエイターのサングラスをかけたスキンヘッドの男性は、「俺たちはオジーの風呂の水を、全部飲むんだ!」と話した。

集結したメタルファンの中には、2016年最大のメタルフェスに浸ろうとする、若い顔ぶれも目立った。サンディエゴから参戦した女子高校生3人組は、会場に歩いて向かう前に、駐車場で他のファンとの交流を楽しんだという。「私たちはヘビメタ狂ではないけど、音楽はすごく好き」と17歳のスカイ。「私たちは、古いバンドにはまってるの。・・・今日チケットを手に入れたんだけど、めちゃめちゃ興奮してる」

会場内では、ファンたちが望み通りの時間を手に入れていた。初日の夜は、オジー・オズボーンが風邪をひいたと不満を口にしていたが、その声の調子は上々で、ブラック・サバスのウエストコースト最後のステージで、催眠にかかったような轟くリフを披露した。スリップノットがヘッドライナーを務めた2日目の夜には、火柱に囲まれたスレイヤーが吠え、気温が35度を超える中、アモン・アマースのヴォーカルのヨハン・ヘッグが、「お前たちは、マジでレジェンドだ。タフだな」と集結したファンに話した。

2日間のフェスティバルの最後には、スリップノットのコリィ・テイラーが、2001年のアルバム『アイオワ』の華やかなパフォーマンスの途中で、ファンに感謝の気持ちを述べた。「これは、俺たちにとってだけじゃなくて、俺たちのジャンルにとっても、マジで重要な週末なんだ。俺たちは、このジャンルを生かせ続ける」。こうコリィは、誇らしげに叫んだ。「俺たちはこのフェスを、この35年の中で、北アメリカで一番ビッグなヘヴィメタルフェスにすることができたんだ」



Translation by Miori Aien

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