イギー・ポップとジム・ジャームッシュ監督が語る、ストゥージズのドキュメンタリー映画

「本当に才能のある監督に、俺たちのドキュメンタリーを撮って欲しいと思ってた」イギー・ポップが語る、インディー映画界の鬼才ジム・ジャームッシュとのコラボレーション。 (C) Danny Fields c/o Gilliam McCain


ー制作はどのように進んでいったのでしょう?

ジャームッシュ:まずはストゥージズの年表を作った。それからポール・トリンカの『Iggy Pop: Open Up and Bleed』や(イギーの自伝の)『I Need More』を読み返した。その2冊はいろいろと参考にさせてもらったよ。でも最終的にはジム・オスターバーグ(イギー・ポップの本名)をとっ捕まえて、バンドの歴史をひたすら語らせるのが一番だっていう結論にたどり着いたんだ。

ポップ:1日10時間拘束されてたからな。でもって翌日にまたやって来て続きを聞かせろっていうんだから、マジでたまったもんじゃなかったよ。

ジャームッシュ:それが大体5年前かな。スポンサーがついていなかったから、俺は自分で投資しないといけなかったんだよ。でもある日、同僚のカーター・ローガンにこう言われたんだ。「ジム、君はもう4万ドルも注ぎ込んでる。このままじゃ金が底をつくのは目に見えてる、どうするつもりだ?」さすがにヤバいなって自分でも思ったよ。

ポップ:スポンサーから金をふんだくろう!

ジャームッシュ:それから『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』の撮影が始まったから、ドキュメンタリーの制作は中断しないといけなかった。再びプロジェクトに着手した時に、イギリスのインディペンデント紙の協力もあって、(フェルナンド・)サルシン氏が投資してくれることになった。その頃『パターソン』の撮影も始まったんだけど、『Gimme Danger』の制作も並行して進めていた。作品に使われる素材の使用許可を取るのが大変で、1年半くらいかかったんだ。

ー当時の映像はあまり残されていないですよね。

ジャームッシュ:残念ながらね。出来のいいものはすでに出回ってて、ストゥージズのファンの間では広く知られてる。でも必死の捜索が実って、俺たちは誰も見たことがない写真とか、ファンが驚くような素材をたくさん見つけたんだ。

Translation by Masaaki Yoshida

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