イギー・ポップとジム・ジャームッシュ監督が語る、ストゥージズのドキュメンタリー映画

「本当に才能のある監督に、俺たちのドキュメンタリーを撮って欲しいと思ってた」イギー・ポップが語る、インディー映画界の鬼才ジム・ジャームッシュとのコラボレーション。 (C) Danny Fields c/o Gilliam McCain


ージム、ザ・ストゥージズの音楽を初めて耳にした時の印象はいかがでしたか?

ジム・ジャームッシュ(以降ジャームッシュ):彼らのデビューアルバムを聴いたのは16歳の時だったと思う。当時はオハイオ州の北東にあるアクロンの郊外に住んでたんだけど、友達の兄貴がベッドの下にいろんなものを隠し持ってたんだ。俺はそこで(ジョン・)コルトレーンやマザーズ・オブ・インヴェンションのレコード、『裸のランチ』や『キャンディ』の小説、そしてストゥージズのデビューアルバムと出会ったんだ。彼のベッドの下は俺たちにとって、まさに宝のありかだったんだよ。

ー彼らの音楽のどういったところに惹かれましたか?

ジャームッシュ:すごく原始的な何かを感じたんだ。当時流行っていたクリームのようなイギリスのロックや、バッファロー・スプリングフィールドやジェファーソン・エアプレイン等の西海岸のバンドよりも、ずっと身近でリアルに思えたんだよ。彼らが脱工業化が進んでたような地域じゃなく、中西部から出てきたバンドだったからかもしれない。

イギー・ポップ(以降ポップ):タイヤ工場みたいなロックってわけか。

ジャームッシュ:そんな感じだな。学校の友達のほとんどはストゥージズのことを知らなかったけど、俺は夢中になったんだ。

ーこのドキュメンタリーを作るきっかけは何だったのでしょう?

ポップ:俺が彼に頼んだんだ。本当に才能のある監督に俺たちのドキュメンタリーを撮って欲しいって思ってたからな。それで真っ先に思い浮かんだのがジムだった。俺は彼に「ザ・ストゥージズのドキュメンタリーを撮ってくれないか」って単刀直入に頼んだんだ。彼はものの数分で了承してくれたよ。

ジャームッシュ:10分後にはイエスと返事してたよ。俺はストゥージズが大好きだからね。翌日にはもう構想を練りはじめてたよ。

Translation by Masaaki Yoshida

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