メタリカ、『ブラック・アルバム』以降の人気ソング・ベスト10

メタリカの新作『ハードワイアード・トゥ・セルフ・ディストラクト』の発表を記念し、バンドの過去25年におけるベストトラックを本誌読者が選出 (Photo by Jeff Yeager/Michael Ochs Archives/Getty Images)

『セイント・アンガー』『ザ・デイ・ザット・ネヴァー・カムズ』『フューエル』らを抑えてトップに輝いた曲とは?

メタリカの1991年作『ブラック・アルバム』に対するファンの評価は大きく分かれる。レコード会社は同作を、バンドのファン層を一気に拡大した記念碑的アルバムと捉える。『エンター・サンドマン』でメタリカを知った若いリスナーにとって、同曲は彼らがヘヴィメタルの世界へと入り込んでいくきっかけとなった。バンドにとって『ブラック・アルバム』は世界制覇に向けたいちステップに過ぎなかったが、バンドの初期を知るハードコアなファンの多くは同作によって「裏切られた」と感じていた。彼らにとってメタルは、MTVやトップ40とは無縁の音楽であるべきだったためだ。同作でバンドが「セルアウトした」と糾弾したファンの多くは、今日でもその考えを改めていない。しかし、同作がバンドにとってターニングポイントとなったことは紛れもない事実だ。同作によって彼らはスタジアムバンドの座を確立し、古くからのファンは彼らの元を去っていった。現在でもライブのセットリストは『ブラック・アルバム』とそれ以前の作品からの曲が中心となっているが、ここではバンドの新作『ハードワイアード…トゥ・セルフ・ディストラクト』の発表を記念し、本誌読者が選んだ『ブラック・アルバム』以降のメタリカのベストトラック10曲を紹介する。

Translation by Masaaki Yoshida

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