ストーンズとボブ・ディラン、代表曲のオンパレードでデザート・トリップ初日を魅了

ローリング・ストーンズとボブ・ディランは2016年10月9日、カリフォルニア州インディオで開催されたクラシック・ロックの伝説的イベント、デザート・トリップの初日にそれぞれの代表曲を披露し、オーディエンスを狂喜させた。 Andy Keilen for Rolling Stone


ストーンズのステージに先立ち、砂漠に広がる夕暮れの風景の中、ディランのステージが始まった。ニール・ヤング同様、ディランも意外性のあるステージ巧者で、必ずしも人気のあるヒット曲だけはない曲をチョイスして構成する。今回は違った。若きフォークシンガー、エレクトリック音楽への転向、自由奔放な時代、ローリング・サンダー・レヴュー・ツアーなど、各時代のディランの映像と声が流れるビッグ・スクリーンをバックに、ディランがステージに現れた。ピアノの前に座り、おもむろに『雨の日の女(原題:Rainy Day Women #12&35)』を弾き始める。いたずらっぽい笑みを浮かべ、「みんなでぶっ飛ぼうぜ!」と歌う。彼独特のジョークは60年代からのファンにはたまらない。

『雨の日の女』を皮切りに、『くよくよするな(原題:Don’t Think Twice, It’s All Right)』、『追憶のハイウェイ(原題:Highway 61 Revisited)』などの大ヒット曲を、刺激的で力強いバンドを従え、オリジナルのメロディラインをディランらしい意外性のあるやり方で歌った。

クールなウェスタンスタイルに白いブーツを履き、羽飾りのついたつばの広いハットという、ミシシッピのならず者っぽい風貌のディランは、時代を超えて変わらず貫く彼のスタンスを表している。『運命のひとひねり(原題:Simple Twist of Fate)』ではディランのしゃがれ声にペダルスティールギターが絡み、寂しげなサウンドを奏でた。さらにここで初めて彼のお決まりのハーモニカ・ソロを披露し、オーディエンスを盛り上げた。そして2012年のアルバム『テンペスト(原題:Tempest)』からのマディ・ウォーターズ調の曲『アーリー・ローマン・キングズ(原題:Early Roman Kings)』では、腐敗や不正に対する怒りの唸り声をあげた。「俺はまだ死んでないぜ!」


Translation by Smokva Tokyo

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