スティーヴン・キングが語る作家人生:原稿執筆、結婚生活、大統領選について

―あなたをもっとも感動させる音楽とは。

いちばん最初に思い浮かんだのは、(スコットランドの)デラミトリが歌う『オールウェイズ・ザ・ラスト・トゥ・ノウ』かな。とても悲しい曲なんだ。アーティストなら、ジェリー・リー・ルイス、エディ・コクラン、その他1950年代に活躍した本当のロッカーたち。ワンダ・ジャクソンなら『レッツ・ハヴ・ア・パーティー』。あと『ロケット88』もだな。(ジャッキー・ブレンストン)曰く、"俺の車に乗ってるやつはみんな、ちょっといっぱい飲もうとする"。今だと全然政治的に正しくはないが、でも好きだ。

―軋轢を生んだ今回の選挙についてはどう思われます?

トランプはものすごい人気だ。みんな、白人が序列の頂点にいることにまったく疑問を持たなかった世界を望んでいるからだよ。今年立候補した全候補者の中で、わずかでもこの職に就くべき資格があるのは、ヒラリー・クリントンだけだ。彼女に対してはたくさんの偏見がある。ただ彼女が女性だからだ。女性に育てられて、妻が6人姉妹のような家庭で暮らしている僕にとっては、虫酸が走るよ。

Translation by Shinjiro Fujita

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