スヌープ・ドッグが語る、警察による暴力、トランプ批判、マーサ・スチュアートとの料理番組

ー昨年の映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』は大ヒットしました。その続編とも言うべき、あなたのキャリアの始まりを描く映画が製作中との噂があります。

いつか実現するだろうけど、今の俺にそんな気はないよ。あまりに安易過ぎるからな。『ストレイト・アウタ・コンプトン』がヒットしたから自分の映画も作ろうなんて、俺はそんなに浅はかじゃないよ。

ーあなたとザ・ゲームは最近、ロサンゼルス市警本部の前で、警察の暴力に抗議するデモ活動を主導しました。その経緯は?

俺はガキの頃から警察が嫌いでこれっぽっちもリスペクトしていなかったけど、大人になってからは彼らも人間なんだって考えるようになった。でもあの時はさすがに黙っていられなかった。「これ以上お前らの好き勝手にはさせない」、皆でそう声を上げるべきだと感じたんだよ。警察が自分の身の安全のために、市民の安全を脅かしている現在の状況はおかしいからな。

黒人として生きる俺たちは、日々警察の脅威に晒されてる。理由もなく車から引きずり出され、袋叩きにされ、侮辱され、最後には殺される。今に始まったことじゃないが、今は誰もが現場を携帯のカメラで撮影できる時代だ。やつらは俺たちが目覚めたなんて慌ててるけど、俺たちはこの目で何もかも目撃してきたんだよ。

ーあなたは最近投稿した動画で、ドナルド・トランプを「チンカス」と罵りました。

あんなイカれたやつがこの国の大統領になっていいわけないだろ?ジミー・カーター、ロナルド・レーガン、ブッシュ親子、クリントン夫妻、40数年間で何人もの大統領を見てきたけど、あれほどのアホにはお目にかかったことがないよ。

ーあなたとドクター・ドレーがチルアウトしている時、どんな会話をしているんですか?

ドレーは俺のビッグ・ブラザーさ。昔は音楽やらパーティーやら女やらクラブやらで忙しかったけど、今じゃ互いに大人だ。確固たる地位を築いた俺たちがやるべきことは、このステータスを維持することなんだよ。今は2人で色々企んでるところさ。

ーその色々にはツアーの計画も含まれていますか?2人のジョイントツアーを人々は渇望しています。

そうなるといいな。スヌープ&ドレーのアルバムが出たら世間は喜ぶだろうけど、誰もが知ってるクラシックを山ほど生み出した俺たちの世界ツアーとなると、もはや音楽業界の一大事だからな。ドレーにもその気はあるはずだけど、彼は最強のチームでやりたがってるんだよ。ケンドリック・ラマー、エミネム、スヌープ・ドッグ、そしてドクター・ドレー、それがドリームチームさ。

Translation by Masaaki Yoshida

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