メタリカの『ブラック・アルバム』、あなたが知らない10のこと

25年前にリリースされたメタリカのブレイクスルー・アルバム『メタリカ』について、あまり知られていない事実を見てみよう。カーク・ハメットとジェイムズ・ヘットフィールド、1991年(Photo by Mick Hutson/Redferns)

乳幼児突然死やクリス・アイザックなど、メタル・マスター5作目の革新的なアルバムに与えた影響とは。


通称『ブラック・アルバム』と呼ばれているメタリカ5作目のセルフタイトル・アルバムは、巨大な黒曜石の一枚岩のような現代のハードロック界やメタル界においても、いまだに飛び抜けた存在だ。25年前の8月12日にリリースされた『メタリカ』は、発売初週に65万枚以上を売り上げ、1991年の夏の終わりにビルボード200で4週連続一位を獲得し、全米だけで販売枚数が1600万枚を超えるなど、この四半世紀で最も売れたアルバムである。このアルバムを持っていないメタルファンがいるというのも信じ難い話だが、この作品は週に平均5000枚程度売れており、今でも売上高でたいていのメタルの新譜を上回っている。


そんな驚異的な成功にもかかわらず(もしくは、この成功のせいかもしれないが)、アルバム『メタリカ』はバンドの熱狂的なファンの間でいつも不毛な争いの元となっている。ファンの多くは、『エンター・サンドマン』や『ジ・アンフォーギヴン』、『ナッシング・エルス・マターズ』などのラジオ向けのハードロック・アンセムは、メタリカの最初の4作品でのスラッシュ・メタルの約束を完全に裏切ったものだと考えている。だが、バンドメンバー自身(とプロデューサーのボブ・ロック)は、このアルバムのシンプルな傾向はメタリカの音楽の進化において必要なステップであったと確信している。そもそも、1600万人のファンが間違いなわけないだろう。


それでは、アルバム『メタリカ』の発売25周年を記念し、この作品についてあまり知られていない事実をいくつか紹介しよう。


Translation by Shizuka De Luca

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