R&Bシンガーミゲルが提案するファッションスタイル"イージーライダー・シック"とは


(photo by Christaan Felber for Rolling Stone)
ロレックスのオイスター・パーペチュアル(1986年製)
「俺はコレクターではないし、時計について特別詳しいわけでもない。だけど、ロレックスはずっと欲しいと思っていた。俺は常にヒップホップを聞いて育ち、そして男性と身に着ける時計に関していえば、ロレックスは重要なものだ。実を言うと、最初はシルバーのチタン製のオイスター・パーペチュアルを手に入れたんだ。長い間ゴールドが好きじゃなかったから。だけど、ツートーンカラーの白い文字盤を見たときに、『これだ』と、この時計の虜になってしまったんだ。これはローマ数字ではなくアラビア数字のインデックスが使われた、ものすごく貴重なものだ。多分時間も日付もずれていると思うんだけど、そのくらい使い込んでいるんだ」


(photo by Christaan Felber for Rolling Stone)
金歯
「ずっとゴールドが好きじゃなかった。ささやかで貧しい家庭で育ったから、見てくれを誇示するようなことに重きを置くことは全然なかった。わかるだろ?でも、気づいたんだ。見てくれを自慢しているのではなく、美しいものを経験し、鑑賞しているだけだって。きっと物の見方が変わってきたんだと思う。外見の見栄えというのは、自分が何を持っているかではなく、何が好きなのかを表しているだけなんだって。俺の好みというのは、すごく具体的だ。2つから3つの選択肢があるけど、俺はそこまで贅沢ではない。良いものは好きだけど、それを大事に手入れするわけでもない。そして俺は、これは誰のための物かということを考える。これは俺の為に役立つものなんだ」


(photo by Christaan Felber for Rolling Stone)
『Art Dealer Chic』、『Wild』と刻まれたタトゥー
「これは自分の曲『アドーン』の歌詞のフレーズだけど、“Art Dealer Chic”は哲学でもある。文化におけるアートディーラーの歴史についての哲学だ。アートディーラーは、関係性と買う価値があるかどうかを決定する人間だ。そうだろ?そして、俺たちが美術館で見る物や、歴史を通じて広まる物に影響を与える。全てはアートディーラーと共に始まるんだ。もしもコンセプトを持ち、自分の人生は自分が選択することに気づいたのならば、その人は自分の人生のアートディーラーだし、今何が自分の人生に関係するのかを決めたってことなんだ」

ニュー・シングル「コーヒー」 ミュージック・ビデオ


Translation by Yuka Ueki

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