プリンスの遺産管理会社、6つの不動産を裁判官の承認を得て売却へ

ミネソタ州裁判官は、亡きプリンスの遺産を管理する信託会社に対し、6軒の不動産の売却を許可した(Photo by Christopher Polk/Getty Images for Clear Channel)

ブレマー・トラスト社、プリンスが故郷であるミネソタ州チャナッセンなどに所有していた6つの家屋、商業ビル等の売却承認を獲得。

ミネソタ州の裁判官は、8月11日、故プリンスの遺産を管理する信託会社に対して、6つの不動産の売却を許可した。カーヴァー郡のケヴィン・アイデ裁判官は、プリンスの財産を管理するブレマー・トラスト社に対して、総額2200万ドル(約22億2200万円)となる家屋、空き地、小規模な商業ビルの売却を認めたとMPR Newsが伝えている。

売却した不動産のほとんどは、プリンスの故郷であるミネアポリス郊外のミネソタ州チャナッセンに所在している。売却対象の一覧には、タークス・カイコス諸島の不動産と、156エーカーのアン湖とルーシー湖の湖畔の区画も含まれ、これだけで総額約1400万ドル(約14億円)となる。ペイズリー・パーク複合施設は、財産管理人が売却を希望する15軒の不動産の一覧には含まれていなかった。

アイデ裁判官は、ブレマー・トラスト社に対し、上記うち最初の6軒の資産について8月26日に売却対象として公表することを許可した。それに先立ち、プリンスの異母兄、アルフレッド・ジャクソン氏によるこれらの資産の視察が認められている。残りの資産の売却については、同社は事前に新たな宣誓供述書を提出しなければならない。

7月の終わりにアイデ裁判官はプリンスの遺産に関する30カ所の相続権の主張を却下している。また同裁判官は、この4月、オピオイドの過剰摂取によって57歳で亡くなったプリンスとの血縁が推定される6名についてDNA鑑定を命令している。

オールスターによるプリンスの追悼コンサートが、10月13日、ミネアポリスのU.S.バンク・スタジアムで予定されている。出演者はまだ明らかにされていないが、プリンスの遺族の希望としては、レディー・ガガ、スティーヴィー・ワンダー、ブルーノ・マーズの名が挙がっている。

「プリンスの兄として、弟の音楽における天才性にはいつも驚かされていました」とジャクソンは、最近ローリングストーン誌に語っている。「彼が逝ってしまった今となっては、いつまでもこの世に残る彼の遺産と彼の音楽の天才性を通じて、私が彼を愛したように世界が彼を愛してくれることを祈るばかりです」。

Translation by Kise Imai

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