ドナルド・トランプ、ヒラリー暗殺を示唆する問題発言でテロを扇動

「もしヒラリー・クリントン氏が判事を指名する立場になったら、我々には為す術がなくなる。(武器携帯の権利を定めた)憲法修正第2条を擁護する人々には、それを止める手段があるかもしれない。私にはよくわからないが」と、トランプ氏は発言した(2016年8月9日)。Photo by Darren Hauck/Getty Images


タリコによる定義は以下の通り:

1) 放送や演説の場を利用できる公人が、個人や個人の集まりである集団を悪い方向へ扇動する。
2) 繰り返しにより個人または集団は次第に人間性を奪い、恐怖と道徳的嫌悪感を煽り、忌まわしく危険な人間に変身させる。
3) 暴力のイメージやメタファー、暴力に関するジョーク、敵対する集団に対する過去の粛清の模倣、正当な宗教的言動の悪用──これらは一般的に、武器に対する明示的な要求がなければ停止する。
4) 実際に暴力行為が起きた時、その暴力行為を示唆した張本人である公人は、「この悲劇は誰にも予想できなかった」と、その暴力行為を非難する。

これらは、ドナルド・トランプ氏のヒラリー・クリントン氏に対抗する選挙キャンペーンに当てはまる。

1) トランプ氏は、クリントン氏を「嘘つきヒラリー」と呼び、常に彼女の品位を落とそうとしている。
2) 集会では、繰り返しクリントン氏を犯罪者呼ばわりし、(クリントン氏に対する)恐怖と道徳的嫌悪感を人々に植え付けるようにしている。
3) 武器の使用を明示しないものの、暴力的メタファーや彼特有のジョークを使ってクリントン氏を攻撃している。

今は、タリコの挙げた4番目(暴力事件の発生)が実際に起きないことを祈るのみである。もしも暴力沙汰になった場合、トランプや彼の支持者は間違いなく「この悲劇は予測できなかった」と言うだろう。

妊娠中絶反対派による暴力行為が後を絶たない今、妊娠中絶に反対する活動のリーダーたちから繰り返しこの言葉を聞かされている。上に引用したタリコの文書は、ひとつの例である。妊娠中絶を行っていたジョージ・ティラー医師が殺害された2009年の事件を受けて投稿され、フェミニストのミシェル・キンゼイ・ブルーンスが8月9日にまた発掘した風刺画も、今の状況をよく表現している。


訳注:風刺画のリンク
https://pbs.twimg.com/media/CjzNhy7VAAAVjtN.jpg:large

我々は、トランプ氏の発言通りの暴力事件が起きないことを祈るのみである。また、一匹狼のテロリストたちがこの記事を読み、悪のサイクルの次のステップへ進むことのないように願う。

トランプ氏のやってしまった事は明らかである。誰がその暴力行為を実行に移すかということに直接トランプ氏が関与しないとしても、彼が、ヒラリー・クリントン氏や彼女が指名する判事たちに対する暴力行為を扇動したことは間違いない。

Translation by Smokva Tokyo

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