民主党全国大会におけるミシェル・オバマのパワフルなスピーチ【全文掲載】

何事にも屈しない力を持ち、大統領の職務をよく知る人物が必要です。そして何よりも、大統領が対処すべき問題は、白か黒かではっきりと決められたり、140文字で要約して説明できるようなものではない、ということを理解している必要があります.

軍を掌握し、核のボタンを持った時、物事を即断するのは難しいでしょう。怒りっぽく他人に攻撃的な人物に大統領の職は務まりません。冷静かつ慎重で、知識と経験が豊富な人物でなければいけません。

私は公職経験者が大統領になるべきだと思います。自分自身の生活や成功のためではなく、誰にも等しく成功のチャンスが得られるように努力している姿を、身を持って子どもたちに示してくれる人物がふさわしいと考えます。

私たちは苦しむ時があっても必ず乗り越えられます。神の恩寵により、最悪な状況になることはありません。

「国民一人ひとりが重要である」と子どもに教えてくれる大統領。「人間は皆平等で、全員が偉大なるアメリカの歴史の一員である」という建国の父が当時掲げたビジョンを守り通す大統領。私はそのような大統領を望みます。

危機に陥った時、私たちはお互いに敵対することはありません。相手の言葉をよく聞き、相手を理解し、お互いを支え合います。なぜなら私たちは常に固く結ばれているからです。

ヒラリー・クリントン氏がこれらすべてを備えた理想的な大統領であることをお伝えするために、今夜私はここに来ました。来る選挙では彼女を応援します。

ヒラリーは、大統領の役割はたったひとつだということを心得ています。それは、私たちの子どもたちによりよいものを残す、という任務です。子どもたちのために、チームのコーチを引き受ける人たちや日曜学校で教える人たちなど、まさに「村中みんなで(訳注:原文の『It Takes a Village』はヒラリー・クリントン氏の著書のタイトルでもある)」結束し、常に国の繁栄のために努力してきました。

ユニフォームを着て命がけで自由の恩恵を守っているあらゆる人種や宗教の英雄たち、ダラスの警官やデモ参加者も皆、必死で子どもたちの安全を守ろうとしています。

Translation by Smokva Tokyo

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