テイラー・スウィフトは、カニエ夫妻を訴えることはできるのか?

テイラー・スウィフト、電話動画録音・公開でカニエ・ウェスト夫妻を訴えることはできるのか? Dimitrios Kambouris, Jason LaVeris/FilmMagic/Getty Images

テイラー・スウィフトは、スナップチャットの動画リークでカニエ・ウェストとキム・カーダシアンを訴えることはできるのか?一連の騒動を受け流すべきか、法律家が徹底検証。

米国現地時間7月18日、カニエ・ウェストの妻キム・カーダシアンがSnapchat(スナップチャット)に夫とテイラー・スウィフトの電話の様子を録画した動画を公開し、テイラーとカニエの因縁対決に加わった。動画ではテイラーが、カニエのアルバム『ザ・ライフ・オブ・パブロ』に収録されている楽曲『Famous』に含まれる、「オレとテイラーがセックスするかもって気がするんだ」という歌詞を認める発言をしている。この動画が会話を正確に収めたものであるならば、カニエとは問題の曲をソーシャルメディア上に投稿するかどうかしか話していないという過去のテイラーの主張と矛盾することになる。しかし、当初カニエがテイラーと1時間話したと言っていたことを考えると、それよりも大幅に短い動画の正確性は不確かだといえる。

これに対しテイラーはインスタグラムで、動画ではカニエが「あのビッチ」と呼ぶということには触れていないこと、実際の会話でもカニエからその許可を求められていないと主張している(歌詞:「オレがあのビッチを有名にしたんだ」)。テイラーは以前、カニエのこのフレーズを「女性に対する軽蔑的」な言葉であると表現していた。またテイラーは、動画を投稿した行為が「誹謗中傷」に当たると綴っている。米ゴシップサイトTMZは、テイラーの弁護士が2月に、カリフォルニア州の通信傍受法の下、電話の会話を録音した動画の破棄を求める手紙をカニエに送っていたことを報じている。

テイラーはどのような法的措置を取ることができるのだろうか?果たしてテイラーの権利は侵害されているのか?また、どのように侵害されているのか?ローリングストーン誌はこの騒動を分析するため、コロラド大学デンバー校で音楽・エンターテイメント学の教鞭をとり、ロックの歴史の中で有名な訴訟を分析する 『They Fought the Law: Rock Music Goes to Court and Baby』『Baby, You’re a Rich Man: Suing the Beatles for Fun & Profit』の著者であるスタン・スーシェール 准教授と、シカゴにある法律事務所Michael Best & Friedrichのパートナー弁護士で、知的財産を担当するジェフリー・ブラウンを含めた、数々の法律家に見解を伺った。

Translation by Miori Aien

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