ポケモンGOで犯罪は本当に増えるのか?

Photo by PG/Bauer-Griffin/GC Images


アプリの設計上の問題もひとつある。それはゆっくり自動車を走らせるドライバーでもなく、ブロック塀から足を踏み外す人々でもなく、気を取られてスケーボーから投げ出されたライダーでもない。有色人種の人々にとって、プレイしていると自分自身をハラスメントに晒していると感じるというものだ。オマリ・アキル氏が7月第2週の週末にMediumに説明した話によれば、ゲームのルールに従って、あてどなく周囲をさまようことは、黒人男性や、ストリートにたむろしがちになるその場に不釣り合いな集団、立ち止まっているだけで撃たれる可能性のある人にとっては、常に安全とは言えない行動となる。彼はある晩、このゲームをプレイするのに20分を費やしたが、ゲームを楽しめたのはたったの5分だった。「バス停に向かう、明らかに少し精神的に不安定そうな白人女性の横を通るときに、できるだけ感じ良く、威嚇的でないように見えるよう気を遣うのに1分費やしました」と書いている。「残りの14分は、疑わしいというだけで警察に通報される無数の黒人のことを考えたり、"プリン"というポケモンを探して、どこかの窓の前を3度も4度も行き来した場合に、憲法修正第2条(人民の武装権)はどのように個人に適用されるかなどが頭に浮かんだりして、ゲームに集中できなくなりました」(今までのところ、ポケモンに起因する立ち止まりが、このレベルにまでエスカレートした事件はない)。

おそらく、『ポケモンGO』で実際の問題が生じるのはもう時間の問題だ。iPhoneやAndroidのアプリのダウンロード数で首位となり、アクティブ・ユーザーがモバイルのツイッターのユーザー数に近づいているという現状では、賢いプレイヤーはすぐにこのゲームを悪用する方法を学ぶだろう。

英国の全国児童虐待防止協会(NSPCC)によれば、このアプリは子供を狙う変質者が子供を人気のないところに誘い込むのに利用する可能性があり、子供をゆりかごから引きずり出し、現実世界に投げ込む恐ろしい副作用がある可能性があるという。英国では、まだ公式にこのゲームは始まっていないが、不法にダウンロードすることが可能だ。揺るぎない憲法修正第2条の故郷、ここ米国では、法執行機関が、プレイヤーが誤って深夜に見知らぬ人の土地に不法侵入するなどの行動から問題が起きるのを懸念している。ワイオミング州のミネソタ市警察は、「夜1時過ぎに遊んだり、ポケモンをゲットするのに誰かの裏庭に入ったりするのはやめよう。心からのお願いです。#PokémonGo」とツイートする。多分、自宅のリビングでビデオ・ゲームをする生活に戻るべきなのだ。最悪でも壊れるのは自分のTVセットだけだったのだから。

Translation by Kise Imai

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