フジロック出演決定、ザ・キュアー人気ソング・ベスト10

6位信仰」

1981年のアルバム『フェイス(信仰)』のレコーディングを始めた頃、ザ・キュアーはかなりふさぎ込んでいた。夢で思い描いていたほどの名声を得ることができず、ドラッグにのめり込むようになったのだ。「嫉妬や負け惜しみの感情が蔓延して、「お前たちは変わってしまった!」と言われたりした。俺たちはさらに閉鎖的になってしまったよ。ただ嫌なことを忘れるまで酒を飲んで、こういう曲を歌ったりしていた」と、2004年、ロバート・スミスはローリングストーン誌に語っている。アルバムはこの悲しみに満ちた表題曲で締めくくられている。「子供みたいに俺をレイプしろ/血で洗礼を受けて/無名の聖人のように描かれる/残っているのは希望だけ」とスミスは歌う。

5位インビトゥイーン・デイズ」

この曲は、1985年リリースのアルバム『ザ・ヘッド・オン・ザ・ドアー』のリード・シングルとして同年夏に発表されたもので、この作品により、ザ・キュアーのキャリアは軌道に乗り始めた。ロバート・スミスは、バンドを5人編成に変え、スタジオでライヴ録音を実施し、新しい曲が次々に生まれていった。「金属弦6本の良いアコースティック・ギターを買ったんだけど、それを使ってすぐに『インビトゥイーン・デイズ』のコードを弾き始めた。今まで良いアコースティックを持っていなかったから、わざわざ弾きたいと思ったことがなかったんだ」と、2004年、スミスはローリングストーン誌に語っている。そうしてできたこの曲は、アメリカのビルボード・ホット100に初めてランクインし、ザ・キュアーの最高傑作のひとつとなった。この曲のヒットを皮切りに、その後の数年間で数多くのヒット曲が生み出されていった。

4位ディスインテグレーション」

アルバム『ディスインテグレーション』の制作中に30歳になったロバート・スミスは、ザ・キュアーを続けていくべきなのか自信を持てずにいた。さらにハード・ドラッグを常用し、誰にも相談しないのが一番良いと思い込んでいた。こういったことが原因で、このアルバムには非常に暗い楽曲が収録されているのだが、特に顕著だったのが、彼がドラッグ中毒により死ぬかもしれないという自白に近い内容のこの表題曲だ。「君に写真を預けるよ、偽りの写真を/カーペットの汚れと記憶の汚れ/夢の中でつぶやいた幸せについての歌/物事がいつもどんな風に終わるのか、ふたりとも知っていた頃」とスミスは歌う。

Translation by Rolling Stone Japan

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