スリップノットとマリリン・マンソンがジョイントツアーを開始:コリー・テイラーが語る二人の関係

スリップノットとマリリン・マンソンは、2001年のオズフェスで初めてツアーを共にしている。当時スリップノットはニュー・メタル界の若手バンドの1つに過ぎなかったが、マンソンは彼らに惜しみない賛辞を送っていた。その虚無的なルックスとカオティックなライブパフォーマンスに共感したマンソンは、スリップノットのツアー参加を後押しした。

「俺のライブでもスリップノットのTシャツを着たキッズをたくさん見かけるよ。リアルな存在という意味で、きっと俺たちに共通点を見出しているんだろう」豪紙ヘラルドサンの当時のインタビューで、マンソンはそう語っている。「今は怒りに満ちたヘヴィー・ミュージックのバンドが巷に溢れかえっているけど、キッズたちは偽者と本物をちゃんと見分けてるんだよ」

ローリングストーン誌のインタビューで、テイラーは混沌とした当時のことをあまりよく覚えていないと話している。「ツアー中、俺はほぼ常にキマッてたからな」彼は笑ってそう話す。「俺がコップに吐いたゲロを飲み干すのを見て、マンソンがドン引きしてたのは覚えてる。どう反応していいかわからない様子だったよ。その後何を思ったか、彼は純白の下着姿で俺たちの楽屋にやってきて、謎のダンスを披露して去っていった。『今のは一体何だったんだ?』って、みんな互いに顔を見合わせたよ」

「互いにじゃれ合うようなことは少なかったけど、いざという時はマジで極端だったよ」彼は笑ってそう続ける。「でもショーにおいては、互いにポジティブなライバル意識を抱いてた。彼が満員の会場を揺るがすのを見るたびに、俺たちも負けていられないと自分を奮い立たせた。そういう前向きな競争意識がツアーにいい緊張感をもたらしたおかげで、どこの会場でもオーディエンスは熱狂してたよ。相手にとって素晴らしいライバルとなること、それが心から尊敬するアーティストに対するリスペクトの形だと俺は思っているんだ」

Translation by Masaaki Yoshida

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