トム・モレロ、「レイプ犯みたいな奴を選ぶな」とトランプ批判ソングを紹介

トム・モレロが、ウディ・ガスリーの未録音曲『Old Man Trump』のライアン・ハーヴェイによる新バージョンを紹介する動画で、ドナルド・トランプを「友愛会館のレイプ犯」にたとえた。

活動家ライアン・ハーヴェイ版のウディ・ガスリーの『Old Man Trump』を紹介する動画で、トム・モレロは大統領候補を批判した。

6月21日、活動家でフォークシンガーのライアン・ハーヴェイが、新曲『Old Man Trump』をリリースした。この曲で使用されている歌詞は、60年以上前にウディ・ガスリーがドナルド・トランプの父、フレッドについて書いたもので、辛辣で不気味なほどに未来を予見した内容である。この曲にアーニー・ディフランコと共にゲストで参加したトム・モレロは、強い口調で語った紹介動画を作成し、ガスリーの批判は息子のドナルドにも完璧に当てはまることを示唆した。

「俺は老いぼれトランプ(Old Man Trump)に異を唱える。彼は人種関係については、昔かたぎの人種差別主義者みたいだし、外交政策に関することでは、昔かたぎの暴力的な破壊者みたいなところがある。女性問題のことになると、友愛会館のレイプ犯みたいな奴だ。だから、こんな男を選ぶのはやめよう」と、ギタリストのモレロは力説している。

『Old Man Trump』で使用されているガスリーの歌詞は、イギリスのランカシャー大学のウィル・カウフマン教授が、オクラホマ州タルサにあるウディ・ガスリー資料館を訪れた時に発見したものである。ガスリーはこのオリジナルの歌詞のなかで、人種差別的な賃貸ポリシーを取るフレッド・トランプのことを非難していた(ヴィレッジ・ヴォイス紙によると、トランプの組織は、1973年に米司法省の公民権局に訴えられている)。「老いぼれトランプは、自分が人の気持ちを煽り、どれほど多くの人種的憎悪をかき立ててきたのか、分かっているはずだ」とガスリーは綴っている。

この歌詞は最終的にハーヴェイの手に渡り、切れの良いフォークロックのアレンジが加えられた。さらに、ディフランコによるスチール・ギターと力強いバック・ヴォーカルや、迫力あるモレロのソロによって補完されている。ハーヴェイはローリングストーン誌に対し、声明で次のように語っている。「アメリカ国民には2種類のタイプがあると言われているけど、俺はそれよりもたくさんのタイプがあると思っている。ウディ・ガスリーが夢見た平等主義の理想の形は、老いぼれトランプのような人種差別が存在する国家とはかけ離れたものなんだ」。

Translation by Shizuka De Luca

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